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みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(22)

結局爆竹を買うことなく、H君ら4人をこっぱミジンコに吹っ飛ばすこともなく私の復讐劇は幕を閉じた。「じゅうまんえん」を見て、あたふたとするH君の顔が今でも忘れられない。私はそのとき夏休みの終焉を感じたのだ。だから次の日、私は普通に学校に登校す…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(21)

H君 「あっ。おまえ学校やすんでなにしてんねん」 おれ 「そんなん関係ナイ!もう、おまえら、こっぱみじんこジャ!」 H君 「あっ。なんや、その右手に持ってる金!うわ!なにこれ!すごいで!すごい!なにこの金?!ぬすんだん?」 おれ 「これは、おまえ…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(20)

そして、いよいよ復讐の時が来た。その「じゅうまんえん」を持って近所の駄菓子屋に爆竹を買いに行った。小学校のころは、学校の校区内から出てはいけないと教えこまれていたために、自分の行動範囲は著しく制限されており、駄菓子屋ヤマノこそが唯一の爆竹…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(19)

「ひゃ、、ひゃくまんえんで」 金銭感覚のない子供だから値段は適当だ。 「百万ですか..それはちょっと高いですなー」 「じ、、じゃあ、、、じゅ、、じゅうまんえんで!」 さすがに百万から十万というのは適当すぎた。子供のいたずらだと思われたのか(い…

予告 : 誰(た)が為にクラックするのか

ちょっととあるソフトにプロテクトをかける必要があったのでワイブキー(dongleの一種)を購入した。5000円×10 = 5万円である。 ところが、これ、何というか、欠陥商品と呼ぶに相応しいほどひどいシロモノだった。正直これは使い物にならない。何というかまあ…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(18)

H君らを爆弾で吹っ飛ばすために2万円を稼がなくてはならない。私は、自分の開発したDIHプロテクト(double index holeプロテクト)でお金を稼ぐことを考えた。DIHプロテクト自体がお金になるとは本当のところ、あまり思ってはいなかった。ただ、いくらかでも…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(17)

目のなかに入れられたワサビのせいか、次の日起きると目が見えなくなっていた。正確に言うと、まったく見えないわけではないのだが、極端に見えにくくなっていた。2.0あった視力は0.4ぐらいにまで落ちていた。しかし私は別段慌てることもなかった。 自分は呪…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(16)

教壇に立って夏休みの自由研究課題である「double index holeプロテクト」について発表する私を見るクラスメイトの視線は、まるでキチガイを見るときのそれだった。私がいつバットを掴んで暴れださないかを冷ややかに監視するかのようなあの目つきがいまも忘…

増刷めでたい!

解析本(ASIN:4798008532)の売り上げが好調である。 cbook24で「販売ランキング 2004年08月2(月)〜2004年08月08(日)」で1位。 http://www.cbook24.com/pubinclude/salesrank/20040809.html esbookでも現在「ランキング:本総合45位、コンピュータ1位」 http:/…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(15)

全然威張れたことではないのだが、それまで私は日々の宿題すら一度もやったことがなかった。だから黒板の左隅にある宿題を忘れた生徒の名前欄には常に私の名前が書いてあった。他にも宿題忘れの常連が2,3人居たのだが、授業参観の日が近づくと黒板の左隅…

解析本の販促FLASH

そんなわけで販売促進用のFLASHが完成した。FLASH自体は素人が作ったものだが、素材がいいので(美咲とファーファはsaxyun先生のだしね!)、それなりに見れるという気がする。*1 やねう企画: http://yaneu.com/ やねう企画のホームページもそれに伴い改装し…

解析本の売り上げ好調

解析本(ASIN:4798008532)はcbookで、即日在庫切れ。すごいですなぁ..。アマゾンはいまだに商品情報すら出てこず。すごいですなぁ..(いろんな意味で) 販促用のFLASH、だいぶ出来てきたので明日には公開できそう。 解析本発売記念にオモローな企画を考え…

saxyun先生効果は絶大

昨日、解析本を紹介したところ、昨日の日記にトラックバックがついた。 どーん! * http://d.hatena.ne.jp/yutsukiGMW/20040729 * http://d.hatena.ne.jp/vndn/20040729 * http://d.hatena.ne.jp/dragonstorm/20040729 * http://d.hatena.ne.jp/caprin/20040…

解析本発売日

やねう解析チームによる解析本『解析魔法少女美咲ちゃんマジカルオープン!』(ASIN:4798008532)が秀和システムより7月31日に発売になる。書店では、間違えて漫画コーナーとかゲーム攻略本の棚とかに並びそうだから、一応表紙もご覧に入れておく。 判型:A5正…

しがない声優の話(2)

声優というのはどうしようもない職業だと思う。この今回の販促flashのvoiceをやってくれている声優にしても、声優事務所(?)に所属しているが、仕事なんてこれっぽっちも来なくて、声優業では食べていけないからケーキ屋でアルバイトしているそうだ。(前の事…

しがない声優の話(1)

まだ、私の解析本、発売になってないので正式な告知は出来ないのだけど、発売時期が近づいてきたので、とりあえず本のタイトルだけ。http://yaneu.com/book/misaki/misaki01a.mp3 これだ。頭くらくらきただろう。(頭わるそうなタイトルで) まあ、私も本のタ…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(12)

友達も出来、長期に渡って休んでいた学校に毎日通いだしたことに気を良くした両親が私が子供のころから貯めていたお年玉でパソコンを買ってくれることになった。SHARPのX1Fである。当初はカセットテープデバイスだったのだが、小学6年の春にFDDを1つ購入(確…

こんなんなりましたけど

とりあえず、解析本は著者校(著者校正というゲラに対して修正を加える著者が本が印刷されるまでにやるべき最後の作業)が終わったので、無事に月末には書店に並ぶだろう。しかし詳しいことはまだ書かない。あまり早くに宣伝を行なうと書店に問い合わせが殺到…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(9)

結局、おばあちゃんに買ってもらったのは、PC-6001だった。買ってもらってからというもの毎日まいにち、BIOSを解析で遊んだ。BASICがマシンコード上で実現されているというのが面白くて面白くて仕方なかった。 学校には行っていないのでもう朝から夜までパソ…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(8)

私の場合、このころ学校を休んでいたこともあって、毎日暇を持て余し、電気屋に足しげく通いパソコンは片っ端から触った覚えがある。ざっと思い出せるだけでも小学校〜中学校のときに触ったマシンはコモドール64、MAX MACHINEやM5、ぴゅう太、RX-78、S1、FM-…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(7)

年表つづき。このころのパソコンの歴史について卒業論文で書いた人が居るようなので、こちらも併読するとよいだろう。http://www.osaka-gu.ac.jp/php/oniki/noframe/jpn/lecture/gu-under/semi/semi23/98-99/stdn1998/96e0103.html ・1983年 MSXが発表される…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(6)

かすかな記憶を頼りに1978年〜1984年の簡単な年表を作ってみた。 ・1978年 電卓戦争の終焉。年末にSHARPからはMZ-80K/C(Kは組み立て式のKだろう。MZ-80CのCはカセットのCだったか?グリーンディスプレイでデータレコーダと一体型になったのがMZ-80Bだった)が…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(5)

ちょっと当時の時代背景を振り返っておこう。『ゲームセンターあらし』作者インタビューなんかが参考になる。 http://www.m-sugaya.com/arashi/arashi-5.htm やねうらおも『ゲームセンターあらし』は当時コロコロコミックで欠かさず読んでいた。あるとき、主…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(4)

そして、当時の同じクラスだったやつらは、雪の日は、雪を丸めて固めて少し体温で溶かしてから石のように硬くなったのを私めがけて投げつけてきやがる始末だ。 「マイコン」が“出来る”ということに本格的に後ろめたさを感じるようになったのはそのころからだ…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(3)

また小学校では、「マイコン少年」と言えば、オカルト趣味と同系列で「呪いのわら人形」を作ってる女の子と同じレベルの扱いを受けた。当時流行っていた「釣りキチ三平」をもじって、「マイキチ三平」とか「パソキチ」だとか言われてずいぶんいじめられた記…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(2)

とは言っても自分でTK-80を買うほどお金も無く、8080のインストラクションはすべて覚えているから、「れんらくちょう」にひたすら16進数コードを書くのが自分にとってのプログラミングという行為だったし、「れんらくちょう」こそがマイコン(マイクロコンピ…

みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(1)

鬼○○のひとにした三つ目の話は、「自分は呪われたプログラマである」ということだ。今回の話はかなり特殊な話なので、別に誰かに共感を求めているわけでもなければ、同意して欲しいわけではない。もしろ、否定してもらえたほうが、胸の奥につかえているもの…

7月末に解析本だしますよ!

そんなわけで、6月末までに脱稿しなければならないのでいま一日20ページという超ハイペースで原稿を書き続けているわけだ。このペースで書かないとすでに締め切りに間に合わない。「なんでこんな状態になるまで放置しておいたのですか!」まわりから突っ込ま…

いまどきのアセンブラプログラミング(4)

とまあ、3回に渡って書いてみたが、私個人としては決してこういう状況を嘆いているのではない。このような状況分析をすることで、ここにいくつものビジネスチャンスが見えてくる。いやしくも経営者ならばそれを現実的にお金に結びつけていかなければならない…

いまどきのアセンブラプログラミング(3)

別に、「いまどきのアセンブラプログラミング」に限った話ではないが、いまは技術書ブームだと言われている。書店に行けば技術書があふれ返っている。猫も杓子も本が書ける。書かせてもらえる。もちろん、やねうらおも、その猫とか杓子とかに相当するわけで…