みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(5)

ちょっと当時の時代背景を振り返っておこう。『ゲームセンターあらし』作者インタビューなんかが参考になる。
http://www.m-sugaya.com/arashi/arashi-5.htm


やねうらおも『ゲームセンターあらし』は当時コロコロコミックで欠かさず読んでいた。あるとき、主人公あらしに挑戦を挑む超天才ゲームプログラマが登場して、128ビットコンピュータでall アセンブラで書いた3Dのシューティングゲームを披露したりするのだ。インベーダーの名古屋撃ちとか平安京エイリアンに炎のコマする話からいきなり、3Dシューティングですよ!すごい、すごいよ。いま考えても、まだ128ビットコンピュータなんてパーソナルでは普及していないし、普及するのにあと10年ぐらいは余裕でかかりそうなんだけど..。ひょっとしたら「ゲームセンターあらし」の舞台は2020年ぐらいなのかも知れないけど、そのころになってもall アセンブラで書いているというあたりが、さすがは超天才ゲームプログラマという感じだ。(なんか自分でも何言ってるのかよくわからないんだけど)


ともかく、1978年〜1984年に到来したパソコンブーム、ゲームブームというのは、もの凄いものがあった。少なくともこのころは、パソコンもゲームも面白かったと思う。まだパソコンの規格が統一されていなかったし、ちょうど(勝者不在と言われている)電卓戦争*1が終わりを遂げ、各メーカーが一斉にパソコン市場に参入してきていたからだ。


ゲームはジャンルすら開拓されておらず、独創的なゲームが多数、世に放たれた時期であった。いまのように消費が早くなかったので、このころに出たゲームはいまだに人々の記憶に残っているし、現在、市場にあるゲームの大半は、このころに出たゲームの拡大再生産と言っても過言ではないのである。(つづく)