みっつ目は自分は呪われたプログラマであるということ(3)

また小学校では、「マイコン少年」と言えば、オカルト趣味と同系列で「呪いのわら人形」を作ってる女の子と同じレベルの扱いを受けた。当時流行っていた「釣りキチ三平」をもじって、「マイキチ三平」とか「パソキチ」だとか言われてずいぶんいじめられた記憶がある。数年前に、この「釣りキチ三平」のキチがキチガイのキチじゃないかと一種の騒動になって、キチガイ差別用語だから、「釣りマニア三平」に置き換えるとか何とか言う話があったが、「マイキチ」と言えば、マイコンキチガイマイコンみたいな何の役にも立たないものに執心してる、変人のこと。まさに精神的な不具を抱えた重度の社会不適応者として扱われたわけである。母親からは将来を心配され、父親からは外でキャッチボールでもしろと言われ、ご近所では知育障害児の居る家庭を指差すようにして「あそこの息子さん、マイキチなんですって」とか言われる始末。それが「マイキチ」という言葉に秘められた語感なのだ。


一昨日、コメントをいただいた結城先生の場合、親御さんが理解があったので、そういった逆境(?)のなかでまっすぐでたくましく成長されたのだと思うけど、そういうのはどちらかと言えばレアケースではなかろうかと思う。(つづく)