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将棋方程式を発見した!(2)

例によって、タイトルは誇大広告である。 今回は、将棋の手駒と手番の価値との関係について考察しておく。

将棋方程式を発見した!

このタイトルの「将棋方程式を発見した!」はよくある誇大広告なのでそこは読者の方々の生暖かい目で見守っていただくとして、今回は、以下のエントリに触発されて将棋では序盤で玉を囲ったほうが何故有利なのかを考えてみた。 なぜ美濃や穴熊が堅いのか? …

将棋の歩三兵に対する覚書(2)

歩三兵のルールが気になった私は、吉本のタレントであり、謎電の作者の大のお気に入りでもある*1プロ棋士の神吉宏充先生に電話をさせていただくことにした。 ※ 以下のやりとりは、神吉先生に私が個人的に尋ねた内容を私の記憶を頼りに私が勝手に編集したもの…

将棋の歩三兵に対する覚書(1)

将棋では対局する二人に大きな実力の格差がある場合、駒落ちと言って、強い駒を取り除いた状態でゲームをプレイする。飛車と角を取り除くのが、二枚落ちである。 では、どこまで駒を取り除いて良いかと言うと、普通は4枚落ちか6枚落ちぐらいで、それ以上駒を…

FPGAでコンピュータ将棋を作る(7)

以下、FPGAコンピュータ将棋の 100% 妄想記事。

FPGAでコンピュータ将棋を作る(6)

昨日書いた通り、FPGAコンピュータ将棋の危機(?)なので、FPGAでコンピュータ将棋を開発してみようという人をいまのうちにどんどん発掘しなければならない。 以下にFPGAでコンピュータ将棋を作るときにヒントとなりそうなことをいくつか書いておく。

FPGAでコンピュータ将棋を作る(5)

祝一平氏がZ80を256個つなげる並列マシン「たこあし君」の構想を書いたのが1988年6月号のOh!X誌だ。 当時は、ただのネタ記事だったが、いまや最新のFPGAならZ80コアを100個ぐらいは載せられるだろう。100MHz×Z80 100個なら現役マシンに匹敵しそうだ。どうせ…

FPGAでコンピュータ将棋を作る(4)

■ 並列化αβ探索 αβ探索をN台のマシンで並列化して行なう場合、√Nぐらいの効果しか無いとされる。しかしそれは粒度の大きな分割を行なう場合の話だ。 FPGAのように他の探索コアが同一チップ上にあって、通信遅延がほぼ0だと仮定できる場合、並列化効率はもっ…

FPGAでコンピュータ将棋を作る(3)

なんか寝て起きたら頭のなかにコンパイラのコードが詰まっていたので数時間かけて書き出した。一応は、Cライク言語から VHDL/C#コードが生成できるようにはなった。 早速サンプルとしてCRCエンコーダを書いたのでこのエントリの下のほうにつけておく。(実は…

FPGAでコンピュータ将棋を作る(2)

論理回路設計用の言語(例えばVerilogHDLやVHDL)の特徴を3つだけ挙げて、それを元に、Cのソースコードを自動的にVHDLのソースコードに落とし込むことが可能かどうかを検討する。

FPGAでコンピュータ将棋を作る(かも)

実は、かねてよりFPGAを使ったコンピュータ将棋を少しずつ作っている。どうせなら、公式対局でプロ棋士に勝ちたいので、(FPGAの進化を待つ意味で)3,4年後に完成すればいいやというのんびりペースだが。 以下、コンピュータ将棋関係者向けに私の思考の断片&…

FPGAで作るコンピュータ将棋

FPGAは、ひとことで言えばプログラマブルな論理回路である。簡単に回路構成を変更できるうえに、最近のFPGAはLE(Logic Element)が多いので、CPU自体を作ってしまうことも出来る。 1chip MSX*1にもFPGAが用いられている。PC-8001*2やX1*3、MZ-700*4を作った人…

しおんの王 6巻

「しおんの王」がアニメ化され、現在5話目が放送されたところである。ニコニコ動画では、このアニメは削除対象なので、upされてもすぐに消されてしまう。 原作のほうは6巻が先日出たところだが、アニメも始まっていまが単行本の売り時なのにアマゾンでは、1,…

羽生マジック

14日に放送されたNHK将棋トーナメントで、羽生二冠が大逆転をした。王手馬取りがかかって羽生二冠必敗の形勢から、形勢を離されないように妙手を放ち続け、▲2六飛 △9九龍 ▲3八玉 △2六歩のところで逆転。 解説の加藤一二三先生もいい味出していて、既に羽…

しおんの王 アニメ化

このblogでも幾度となく取り上げている私のお気に入りの漫画「しおんの王」がアニメ化され、すでに一部の地域では放送が開始されている。 ニコニコ動画にも第一話をアップしている人がいるのだが、この動画は削除対象らしく(著作権者からの申し立てがあるの…

ボナンザVS勝負脳

『ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか』は、フリーのコンピュータ将棋として一世を風靡したボナンザの作者の保木さんと、プロ棋士の渡辺竜王との共著である。途中に対談もあって、なかなか興味深い。それほど専門的な内容は出てこないので読み…

しおんの王(5)

将棋ファンならずとも読んでおきたい「しおんの王」の5巻が出ちょります。さっそく買って読みました。将棋の局面も巧妙に作ってあって、将棋のアマの有段者の方ならば二度楽しめると思います。TVアニメ化決定だそうでおめでとうございます。 本日の写真は、5…

三次元オセロ

Ozyさんが三次元オセロを作った。(id:Ozy:20070303 , id:Ozy:20070305) オセロは1手ごとに盤面がめまぐるしく変化するのでコンピュータと人間とならば人間が不利のゲームである。ずいぶん以前から人間のチャンピオンですらコンピュータには勝てない。 コンピ…

コンピュータ将棋はプロ棋士に勝てるか?

3月21日にプロ棋士の渡辺竜王とコンピュータ将棋のBonanzaとの対局が開催された。 惜しくもBonanzaは負けたものの、かなりの善戦だったようだ。(大和証券杯特別対局 棋譜 渡辺竜王の自戦記 1 2 補足) 今回のBonanzaは、将棋倶楽部24のレーティングで2800。も…

コンピュータ囲碁におけるモンテカルロ法

オセロ、チェスや将棋、囲碁のようなゲームは終局状態は簡単に定義できる。「こういう形になればゲームセットである」と判定したり、その状態の先手の勝ち負けを判定するプログラムは簡単に書ける。 だけど、ゲームの途中でどちらが有利なのかを判断させるた…

FPGAの切り開かない未来

コンピュータ将棋プログラムはいよいよプロ棋士に勝てるかどうかという寸前まで来ている。コンピュータ将棋は簡単に言ってしまえば探索と終端ノードでの局面評価で構成されている。よって、これらのスピードあげることで強くなる。本当に寸前まで来ているな…

bitboard

最近、コンピュータ将棋やコンピュータオセロでbitboardという技法が注目を浴びている。特にコンピュータオセロでのbitboardのテクニックは凄まじく効果があるので、ここで概要だけ紹介しておく。*1 *1:YSS将棋(商品名「AI将棋」)の山下さんのblogに2005年7…

特許取ろうぜ!(2)

id:yaneurao:20060503の続き。 東京の某国際特許事務所にて、私は今回申請したい特許の内容を職員に口頭で説明した。説明した内容はボイスレコーダで記録され、草案を起こすのに使用されるとのことだった。 後日特許事務所から私に送られてきた草案には、技…

謎電

コンピュータ将棋で有名な謎電の作者の裏blogでこのblogが紹介されてたのだけど… やねうらお−よっちゃんイカは買ってもレニエのお菓子は買わない男そ、、そうきましたか…。では今年一年はそのblog名にしよう。

特許取ろうぜ!(1)

生きてる間に、特許のひとつぐらい取っておこうかと思い、東京の某国際特許事務所に足を運んだ。内容は別に何でも良かったのだが、今回私が出願する特許は、コンピュータ将棋に関するものにした。 この分野で特許を取っているのはプロ棋士でありながら大学教…

神吉先生

どうみても神吉先生のサインです。本当にありがとうございました。

しおんの王

「しおんの王」(id:yaneurao:20050923)の3巻が出ちょります。 私は将棋指しなのでproxyと聞くと、「プロ棋士」に聞こえるとです。 プロ棋士サーバー プロ棋士オブジェクト プロ棋士パターン プロ棋士設定 プロ棋士リスト …

コンピュータ将棋の進歩5

「コンピュータ将棋の進歩5」ついに出ましたよ! もはや、アマチュアトップレベルに到達しようとしているコンピュータ将棋。著者いわく「プロ棋士を含め、このレベルのソフトウェアに勝てるのは500人もいない」とのこと。その思考ルーチンについて解説してあ…

コンピュータ囲碁

以前は、コンピュータ囲碁の本と言えば、「コンピュータ囲碁GREAT」ぐらいしか無かった。この本は貴重な資料ではあったのだが、この本のソースが涙が出るぐらい読みにくかった。 このたび、コンピュータ囲碁の入門書として決定版となる本が出た。「コンピュ…

calotocenさん作はてな将棋盤

以前、私が作った、はてなダイアリー用将棋盤(id:yaneurao:20040515)の、新しい駒セットをid:calotocenさんが作ってくださったので以下の場所(はてな共有フォルダ)に置いておく。http://d.hatena.ne.jp/dav/shogi/koma/calotocen/ さっそく使ってみた。後手…