将棋の歩三兵に対する覚書(1)
将棋では対局する二人に大きな実力の格差がある場合、駒落ちと言って、強い駒を取り除いた状態でゲームをプレイする。飛車と角を取り除くのが、二枚落ちである。
では、どこまで駒を取り除いて良いかと言うと、普通は4枚落ちか6枚落ちぐらいで、それ以上駒を落とすといくら実力差があるとは言えゲームとして成立するか怪しくなる。
相手との棋力の差を考慮し、飛車・角行に加え、金将・銀将・桂馬・香車まで落とす十枚落ちまでの手合割がある[2]。まれに、上手の玉の他に何も駒がなく持駒に歩3枚を持つだけの「歩三兵」や、金落ち、銀落ちといった特殊な駒落ちが指されることもあるが、あまり一般的ではない。
ここでは、この「
駒落ちは上手が先手なので、まずは2四歩と相手の角頭に歩を打つ。
ところが、歩三兵の特殊ルールとして、「上手だけ二歩有り」*2と言うのを採用することがある。これがあると、歩三兵はたちまち難しくなる。プロ棋士相手に勝とうと思えば、アマチュア初段ぐらいでないと辛いだろう。
確か米長先生の将棋の入門書(タイトル失念)に、二歩有りルールの場合の歩三兵の序盤の変化について解説があったと思う。
では、歩三兵の公式ルールはどうなっているのか?
気になったので、ちょっと、プロ棋士の先生に電話して聞いてみた。
(明日のエントリに続く)