FPGAでコンピュータ将棋を作る(5)


祝一平氏がZ80を256個つなげる並列マシン「たこあし君」の構想を書いたのが1988年6月号のOh!X誌だ。


当時は、ただのネタ記事だったが、いまや最新のFPGAならZ80コアを100個ぐらいは載せられるだろう。100MHz×Z80 100個なら現役マシンに匹敵しそうだ。どうせやるなら、Z80よりは、もう少し軽量(少ないLEsで実装できる)かつRISC風のアーキテクチャで500MHz×256コアぐらいにしたほうが良いだろうが…。


それはともかく、コンピュータ将棋がそろそろやばい。


何がやばいって、YSS(商品名『AI将棋』)が、Xeon X5355*1×2で将棋倶楽部24においてR2750。*2


昨年末に出た、Xeon X5482*3だと、おそらくR2800超え。アマトップレベル。プロ棋士でも下のほうはR2700ぐらいだと思われる。(短い時間の将棋に限った話。持ち時間が長くなると人間有利。)


これ以上速いプロセッサが出ると、いまのままコンピュータ将棋のソフトウェア的な技術革新が何もなくともトッププロ(おそらくR3300付近)に勝ってしまう。FPGA将棋をちんたら作ってる場合じゃなくなってくる。


みさくら風に言うと、

インテルさん、そんなに速いプロセッサ出しちゃらめぇぇぇぇぇぇ!!
いやああああっっっ!!プロ棋士のみなひゃん、持ちこたえて、お願いぃぃぃっっっ!!!
お願いしちゃいますッ!! !!!
ビュッ!ブシャアアアアーーーーーーッッッ…ブシャッ!
ビュルルルルルルウウウウウウッッッッ!!

である。

*1:Ouad コア 2.66 GHz, FSB 1333MHz , 8MB L2 cache,TDP 120W

*2:http://www32.ocn.ne.jp/~yss/24rating.html

*3:Ouad コア 3.20 GHz, FSB 1600MHz , 12MB L2 cache,TDP 150W