1日目 ゲームオーバーにならないゲームシステム


このゲームはジャンル的には、ライン型RTS(リアルタイムストラテジー)に属する。



ここで言うライン型というのは、「直線のように横に長い画面で」というぐらいの意味で、RTSは「ターン制ではなく、リアルタイムに敵と味方とで戦う」ぐらいの意味だ。


このゲームは、RTSとしてはかなり原型に近く、とてもシンプルなのだが、RTSの醍醐味は十分堪能できると思う。


味方は左端の城から出現して右側に向かう。敵は右端の城から出現して左側に向かう。そして敵と味方がぶつかるところで戦いが始まる。



そして、自軍が敵の城の前まで到達すると、その城を攻撃して敵の城にダメージを与えることが出来る。敵の城を先に破壊すれば勝ち。


簡単に言うとこのゲームはこれだけのゲームだ。


しかし、このゲームには他のRTSゲームには無い大きな特徴がある。
それは、ゲームオーバーもステージセレクトも無いということだ。


味方の城が侵略されれば、そのステージはそれで一応は終わる。しかしこれはゲームオーバーではない。
倒した敵の数に応じて報酬(Gold)はもらえる。その報酬によって味方を強化できる。


また、ステージをクリアしたときは、次のステージに進む。その結果、敵が少し強くなる。


どうやら、倒した敵の数に応じた報酬がもらえるようなので短い時間でクリアしてしまうと倒せる敵の数も少なく、それゆえもらえる報酬もわずかで、味方のユニットをあまり強化できない。


その結果、速攻でクリアし続けると次第に味方のユニットは敵のユニットより弱い状態になる。しかし、あまりにも弱いとステージクリア出来なくなる。クリアできないとステージは進まず、報酬だけがもらえるので味方を強化できる。あるいはクリア出来たとしてもクリアに時間がかかるので、その分だけ報酬が増える。



このように、敵のユニット(兵士)と味方のユニットとの力関係は、このシステムにより自動的にバランスが取れるようになっている。


だから、どんな達人プレイヤーがやったとしても、敵が弱すぎるとか敵が強すぎるとかそういうことはまずありえない。必ず自分の腕にぴったり応じた敵の強さになる。


これがこのゲームシステムの面白いところだ。