マッハドライブに騙された


マッハドライブ(→ http://www.iodata.jp/product/hdd/soft/mach_drive/ )の64ビット版が出たので、早速購入。Windows 7Windows Server 2008 R2にインストールしてみた。Windows Server 2008 R2にすんなりインストールできたことは評価しよう。ほとんどのソフトはx64対応していなかったり、未署名のドライバだったりしてインストールがままならないのだ。


インストールしてみたところ、CrystalDiskMarkの値は大幅に改善した。Read/Writeで2000MB/sとか出ている。どうも遅延write backの機能があるようなUIになっているのだが、それが体感できない。


ブラウザ表示は何も速くならない。というか、もともとブラウザなんて遅いわけではなくて、サーバー側の応答が遅いだけなのだ。


試しにVisual Studioで少し大きなプロジェクトのコンパイル時間を測定してみたが、無効にしたときとほとんど変わらない。コンパイルに関してはもともと、ファイルの書き出しがボトルネックになっているわけではないのだろう。ファイルの読み込みに関しては、Windows 7/Windows Server 2008ではずいぶん改善されているので、これまた高速化したぶんが体感できない。


マッハドライブはそもそもcacheされているファイルや現在cacheしているサイズ等の表示すら出来ないので本当にcacheされているのかすら怪しい。なんか、ひと昔前に流行ったRAM圧縮ソフトにも似たものがある。


デスクトップ上にある500MB程度のファイルのコピーを繰り返したところ、確かに2度目以降のコピーは一瞬で終わるので確実に効果はあるのだと思うが、IE/ChromeVisual Studioに関しては体感できるほどの速度向上はしない。あと外付けのUSBドライブに対しては使えない。これはとても残念だ。


そんな感じで新年早々からすっかり騙された気分である。
今年もまためでたくもない正月の幕開けだ。


今年度中に人類が地球ごと滅亡してしまいますように


■ 追記(2010/01/06)


Windows Server 2008 R2にインストールしたマッハドライブだが、cacheさせている容量を超えてメモリを確保しようとした瞬間にBSoDで落ちた。Visual Studio以外、他に何もインストールしていない環境なので、マッハドライブが原因と見て間違いない。速攻アンインストールした。まあ、Windows Server 2008はもともと対応環境ではないので仕方ないのか・・な。


Vaio X(SSD)が高速化するか試してみたが、Visual Studioコンパイル時間は全く変わらず。プチフリするようなSSDに対してはこのソフトの効果があるのかも知れないが、それ以外の環境では効果があることを確認することすら難しい。またWindows 7ではdisk cacheのアルゴリズムがずいぶん改善されているのか、このソフトの出番はないように思う。


■ 追記(2010/3/11)


マッハドライブがバージョンアップした。バージョンナンバー1.03。USB接続のハードディスク対応になったし、統計情報が確認できるようになった。