やねうサーバーの受難


以前、私の会社の社内サーバーは私の実家に置いてあるパソコンだった。母がインターネットをしたいというので、そのパソコンは必然的に社内サーバー兼、母パソコンとなった。


母は省エネと称して勝手にそのパソコンの電源を切って、省エネに励んだ。おかげで社内サーバーに接続できないこともしばしばだった。


ある雨の日に社内サーバーにつながらないので母に電話で尋ねたら、「雷が鳴っていたのでブレイカーをすべて落とした」とのことだった。言うまでもなく、サーバーは正常なシャットダウンではなく電源の突然のオフで、そのあと電源スイッチを押してももらえない。


ある日突然社内サーバーの接続スピードが落ちたので母に尋ねたら、コーラスの練習ソフトを入れて、歌の練習をしていたのだそうだ。そのソフトがwavファイルをミキシングするために200MBほどメモリを食うようだった。ちなみに、そのパソコンは256MBしかメモリを積んでいない。


またある日は、そのパソコンがウイルスに感染した。ウイルスバスターを入れておいたのに何故感染したのかと思ったら、私が

ウイルスバスターがウイルスや
スパイウエアを駆除してくれる。

と書いておいたメモを見た母は「ウイルスバスターがウイルスや!スパイウエアを駆除してくんろ!」と理解したらしく、急いでウイルスバスターをアンインストールしたのだった。(私の手書きの字は汚く、確かにそう読めなくも無かった。)


そんな受難に満ちたやねうサーバーであったが、去年ぐらいから、ASP.NETを使ったサイトをホスティングするためのサーバーを別に用意することになった。OSはWindows Server 2008(その後R2にupdate)である。


このパソコンはいまの私の住んでいるほうの家に置くことにしたのだが、そういや、テレビ録画用のパソコンが古くなっているので処分しようと思い、Windows Server 2008のインストールされたパソコンを使ってテレビ録画をすることにした。あと24時間立ち上げておかないといけない某ネットゲーもそのパソコンで行なっている。


いまのところ、安定稼働している…が、そのサイトにアクセスしているビジターは、まさかそのサーバーがテレビ録画やネットゲーに使われているだなんて夢にも思ってもいないんだろうな…。