マインドストームNXTで作る自動ページめくりブックスキャナ(17)

yaneurao2008-02-09



NXT LOGというNXTの作品の記事を投稿する公式blogがある。


NXT LOG
http://mindstorms.lego.com/NXTLOG/default.aspx


2008年1月18日現在4473個の作品が掲載されている。ここで他の人の作品から多くのことを学べる。


NXT LOGは毎日少しずつ見させてもらっているのだが、NXTで作られたページめくり器があったので紹介しておく。*1


Handfree Page Flipper(右の写真)
http://mindstorms.lego.com/nxtlog/ProjectDisplay.aspx?id=5cd9cd28-ce43-47d0-bf41-24b10393fc46


断面が∞の形をしたゴム部品*2を勢いよく紙に摩擦させてページをめくっているようだ。勢いよく摩擦させるために、クランク機構に輪ゴムを引っかけてあるのだと思う。(オレンジブックに輪ゴムを引っかけて力を溜める例があったと思う。)


私も実験してみたのだが、確かにこの方式で紙がめくれるものの、紙がくしゃくしゃになるときがある。なかなか調整が難しい。


NXT一台で押さえがなくとも開いたままになるタイプの本なら十分に自動ページめくりが実現出来ることがわかったので、私の次の目標としては、


・ページめくり1回6秒以内。(1時間1200ページ以上のスキャン)
・押さえがないと開いたままにならないタイプの本のスキャンが可能なように


の2点である。


この1時間1200ページ以上というのは、2,500万円する市販の自動ページめくりブックスキャナAPT1200が*3、1時間1200ページという性能だからである。せめて、これには勝ちたい。


ちなみに、この製品名のATP1200の「1200」とは一時間にスキャンできるページ数で、この上位製品で最新機種であるATP2400ならば1時間に2400ページスキャンできるようだ。*4


1時間に2400ページ(3秒にページめくり1回)はどうやっても勝てそうにない。しかしATP2400は、3,000万以上するのだろうから、こちらは、10万円以内の予算で1台作れるので、2台でも3台でも作って並列化すればいいのである。

*1:この作品のほか、Hecto the Page Turning Bot V.1
http://mindstorms.lego.com/nxtlog/ProjectDisplay.aspx?id=0bd2ee91-2e32-4916-8e26-573c1658845c
というのもあるのだが、こちらはページめくりが本当に自動で出来るのか怪しい。

*2:この部品は、軸とかが固くて抜けないときによく活用させてもらっている。

*3:APT BookScan 1200
http://www.pro-tech.co.jp/
このブックスキャナはGoogleが導入しているという噂である。

*4:http://www.kirtas-tech.com/APT_2400RA.asp