マインドストームNXTで作る自動ページめくりブックスキャナ(13)


blog上には長々と書いたが、実際は、NXTを開封した日と次の日でC#で制御できないか調べて、3日目には「マインドストームNXTで作る自動ページめくりブックスキャナ」自体はここまでは出来ている。


私が凄いのではなくて、レゴのテクニックパーツやNXTが凄いからこそ、これだけ短時間でアイデアが形になるのだ。


しかし、ページ持ち上げユニットは見ての通り、2個のモーターを用いている。つまり、ページめくりユニットの2個と合わせると4個である。ここまできたら、全体でNXT 1台で制御できる形に仕上げたい。(その後、ページめくりの精度をあげるためにNXTを2台使うことになるとしても、である。)


あと、実験してわかったのだが、プーリーの部分がどうも動作が不安定で、かつ、速度的にもボトルネックになっている。こんなものはダメだ。1ページ10秒以内に安定してめくれなければならない。この部分にさらなる改良を加えたい。


私が実用するためには、ページめくりユニットも重複してめくったことをセンサーで検知する仕組みを用意すべきだ。ページの持ち上げに失敗したことも検知する仕組みが必要だろう。考えなければならないことはまだたくさんある。むしろ、ここまでより、ここから完成に持っていくほうがずっとずっと大変だろう。


NXT 1台(モーター3つ)で動くようになれば(デジカメを除くと)5万円ぐらいの予算で自動ページめくりブックスキャナが作れることになる。その値段で実用的なものが作れるとなれば、チャレンジしたり改良したりする人も現れるだろう。そうやって、手作り自動ページめくりブックスキャナ自体が改良を加えられてネット文化のなかで進化していけば、と思う。


そのためには私はさらなる改良に取り組まなければならない。しかしここからはゆっくりとアイデアを練る時間がたっぷり必要だ。私はこれ以上、まとまった時間がとれそうにない。このブックスキャナの完成は春ごろだと思う。そのときには NXT 1台で動く「自動ページめくりブックスキャナ」の設計図と動画を公開したいと思う。


「自動ページめくりブックスキャナ」については、このように中途半端な完成度で公開してしまって、読者の方に申し訳ないと思う気持ちもあるのだが、NXT + レゴのテクニック系パーツがあれば「ここまでストレートにアイデアが形になる」というのを知ってもらいたかった。