マインドストームNXTで作る自動ページめくりブックスキャナ(14)

yaneurao2008-02-06



この手のブロック玩具によくあることだが、いくつかの理由により、レゴのブロックも直方体ではない。*1


レゴは、1/8インチを基準とする単位を用いている。
今回では1/8インチという単位を省略して書く。


1ポッチ*2は、2.5である。1ブロックの高さは3である。


ちなみにポッチ(でっぱり)自体の大きさは、1.5である。隣のポッチとの間は1であり、板厚は1らしく、ポッチとポッチの間に板が垂直にはまり込む。2ポッチは、5であり、板5枚分の厚みである。


いま問題なのは、1ブロックの高さは、3/2.5 ポッチ = 1.25 ポッチということだ。


ギアに0.25系があったことを思い出せば、この1.25ポッチというのがいかに貴重な距離かがわかるだろう。たとえば、ビームを用いてギアをかみ合わせることが出来るのだ。(今日の写真)


いま、ビームの横の距離を W ポッチ, ビームの高さを H ブロックの距離を Δ{W,H} (単位はポッチ)と表記する。*3


Δ{0,1} = 1.25
Δ{0,2} = 2.50
Δ{0,3} = 3.75
Δ{0,5} = 6.25
Δ{0,6} = 7.50
Δ{1,1} = 1.60 ≒ 1.50
Δ{1,2} = 2.69 ≒ 2.75
Δ{1,6} = 7.57 ≒ 7.50
Δ{2,2} = 3.20 ≒ 3.25
Δ{2,3} = 4.25
Δ{2,4} = 5.39 ≒ 5.25
Δ{3,1} = 3.25
Δ{3,3} = 4.80 ≒ 4.75
Δ{4,1} = 4.19 ≒ 4.25
Δ{4,2} = 4.72 = 4.75
Δ{4,3} = 5.48 = 5.50


などよだれが出そうなピッチがてんこもりである。1.25とか1.50とかの数字を見てよだれが出るのは、相当重症なレゴ病だと自分でも思うが、一生治りそうにはない。



追記。これを書いたあとでレゴのブロックやギアの寸法を詳しく書いているページを発見した。がっくりきた。
http://www.owlnet.rice.edu/~elec201/Book/legos.html

*1:レゴの特許に詳しい理由が書かれていたはず。

*2:1ポッチとはポッチのセンターとそれに隣接するポッチのセンターまでの距離の単位

*3:Δ{W,H} = sqrt(W^2 + (H*1.25)^2)