マインドストームNXTで作る自動ページめくりブックスキャナ(16)

yaneurao2008-02-08



そんなわけでセロテープで十分紙が吸着し、ページを持ちあげられることがわかったので、セロテープ型のページ持ち上げ部を作ってみた。(今日の写真)


ローラー(レゴのタイヤ)にセロテープを巻きつけておく。ローラーにつけるのは、アームがあがったときにローラーがわずかに回転して、紙を離さないようにするためだ。また、同時に、セロテープの紙に対する接触部分を毎回どこか違うところになるので、セロテープ自体の吸着力がしばらくは落ちない。


また、先端にNXTの光センサーをつけておく。光センサーブロックに付属のLEDは点灯させない。こうしておけばローラーに紙が吸着しているときは、光センサーは非常に暗い状態だと受け取る。ローラーに紙が吸着していなければ光センサーは明るい状態だと受け取る。


最初、NXTの距離センサーでローラーに紙が吸着しているかを検知しようと思ったが、NXTの距離センサーは精度が悪くて使えなかった。次にNXTのスイッチで検知しようかと思ったが、NXTのスイッチはセロテープで吸着させた紙が離れないように押すためにはてこを使わないといけなくて断念した。*1


これで、ページの持ち上げに失敗したことを検知できるようになったし、ページ持ち上げ部で2個使っていたモーターも1個に出来そうだ。セロテープでページめくりというのは画期的なアイデアだと思う。*2 また、セロテープを用いた場合、ページが重なることは滅多にないようだから、ページが重なっているかどうかのチェックはしないことにする。

*1:ちなみにオレンジブックにてこでスイッチを押す写真が載っている。

*2:昨日の記事を見た人には言うまでもないことだが、テープのようなものをつけてローラーに吸着させるというのは私のアイデアではなく、21世紀物理のおもちゃ箱 : http://www.geocities.jp/takascience/index_ja.html
の人のアイデア