Ragnarok廃人伝説(7)

前提となる話が終わったので、経験効率の追求について書いていく。


この手のゲームで私が基本と考える狩りのスタイルは、マルチキャストである。マルチキャストとは一人で同時に複数のキャラクタを操作して狩りをしてしまうという方法で、PTを組める人を探したりする時間を短縮できるし、何より、狩りで得られる経験値・ドロップアイテム等はすべて自分のものになるのが大きい。


マルチキャストはほとんどのオンラインゲームで有効で、リアルタイム性が低いゲームや、戦闘がぬるく単純作業のゲームにはもってこいである。だから、オンラインゲームの“プロ”と称されるような人たちは、みんなこのプレイスタイルを採っていると思われる。


ただし、2台や3台のパソコンをリアルタイムに操作するので、プレイヤスキルが相当必要とされるし、工夫も相当必要である。Ragnarokの戦闘はぬるいと言えばぬるいのだが、ダブルキャストとなれば話は別である。ピアノで片方の旋律だけならば容易に弾けても両手同時となるとその何倍も難しくなるのにも似ている。


だから、Ragnarokダブルキャスト(同時2台操作)を行なう場合、固定狩りが一番簡単で、片方はWizにして魔法を詠唱しつつ、もう片方はプリーストで補助にまわるというのが基本パターンだ。古くはβテスト時代からイズルードダンジョンやオークダンジョンでこの狩り方をしている風景を見かけることがあった。


そのあと、試行錯誤の末にダブルキャストによる移動狩りを確立させたのが私とかめごう氏であった。(つづく)

※ 本日のコメント欄にかめごう氏自身による経験効率の変遷が書いてある。ROプレイヤは参考にどうぞ。