著作権関係で逮捕されると東北方面へ行く件


昨日の日記を書いていて思い出したのだが、以前、私の知り合いであるS君の兄貴が、海賊版DVDをYahooオークションで販売していて警察に捕まった。


最初は、Winnyでソフトを集めて、DVD-Rに焼くという、その蒐集行為自体が楽しかったそうだ。毎日恐ろしい勢いでたまるコレクションを見て、そのアプリをインストールして使うわけでもないのに、にやにやとする日々だったそうだ。


定職にもついてないので、そのうち、DVD-Rを買うお金も尽きて、「コレクションをもっと増やすためには、このコレクションをたくさんの人と分かち合うしかない」と思い、YahooオークションでそのコピーDVDを販売するようになったらしい。


もちろん、すぐに警察が来た。すぐに警察が来ることすらわからないとはとんでもない大馬鹿野郎だと思うのだが、S君の兄貴は私と同世代。なんとなく彼の行動はわかる気がした。(→「第二次ベビーブーム乙!」http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20081104)


そのとき来た警察は新潟県警であった。新潟から警官がわざわざ和歌山まで逮捕しに来たらしい。全く、ご苦労様である。ACCSの人も現場検証のため同行していたらしい。なんでも大手のアプリ(名前は匿す)の販売元が被害届を出していたらしかった。


逮捕され拘置所に拘留されたS君の兄貴。さぞかし新潟(?)の冬は寒かっただろう。S君とその母親は、この馬鹿な兄貴の裁判の証言者として新潟まで足を運ぶことになるのだが、裁判の数日前に宿泊するホテルの予約を入れていたら「検察側がまだ準備が出来てない」とか電話がかかってきて、裁判が何度も延期。そのたびごとにホテルの予約をキャンセルして、結局、5回ぐらいキャンセル料が発生した。


それでも、やっと裁判が開催されることになって、もうホテルのキャンセル料が発生することもないとひと安心したS君とその母親は張り切って裁判に臨んだわけだが、S君いわく「裁判官、ズーズー弁で何言ってるか、わからんかったですよ」


せめて裁判官は標準語でお願いしたいと思った。