子供チャレンジのDVDがチャレンジングすぎる件


息子が四歳になり、子供チャレンジの教材でひらがなを覚えた。子供チャレンジの教材にはDVDがついてきており、これが秀逸で、DVDメニューで正しい選択肢を選んでいくと物語が進んでいくようになっている。もちろんその選択肢はひらがなで書いてある



その今月のDVDなのだが、「どうぶつえんにいこう!」というのがあって動物園に遊びにいくストーリーになっている。コメディアンらしき二人が家を出かけるところからなのだが、最初の選択肢が



1) くつをはく
2) くつをあらう
3) くつをしまう


である。



息子は迷わず2)を選択。



「くつをあらう」



そうするとそのコメディアンらしき人がおもむろに


A「さ〜、靴をまず洗うか〜」


とか言ってゴシゴシ洗い出すのである。まったく意味不明である。頭おかしい。



そして、洗いたてでびしょびしょの靴で家を出発。



A「靴がびしょびしょで歩きにくいよ〜」
B「ねぇねぇ、どうして靴洗っちゃったの?」



息子、このシーンを観て爆笑。



次にどうやって動物園まで行くかの選択肢が出る。




1) どうぶつえんまでころがる
2) どうぶつえんまでおよぐ
3) どうぶつえんまであるく


息子は2)を選択。


「どうぶつえんまでおよぐ」


A「動物園までは泳いでいこう!ザバーン!!」
B「ザバーン!!」



泳いでみたものの・・



B「え、、ちょっと、、無理無理」




どう見ても頭のおかしい人である。
息子はそれを見て大爆笑。


ようやく動物園に到着。



そのあと動物園のに入るチケット(画面には「きっぷ」と書かれている)をどうするかの選択肢が。




1) きっぷをよむ
2) きっぷを(係員に)わたす
3) きっぷをすてる



息子、すかさず3)を選択。



「きっぷをすてる」


A「きっぷなんか要らないや!」
B「えーっ、どうしてきっぷ捨てちゃうの?!きっぷがなくて動物園に入れないよ〜(きっぷを捨てられたゴミ箱をあさりながら号泣)」




息子、それを観てまたもや大爆笑。




そして何を思ったか息子、またDVDプレイヤーのリモコンでチャプターの最初に戻り、延々と同じ選択肢を選び続けている。私が見ている限り、1時間ぐらいずっとこのループだった。


私「いつになったら動物園に入れるねん!」



息子にはよほどこれらのシーンが面白いのだろうけど、しかしこれは一体何の勉強になっているのだろうか。



部下にわざと間違った指示を出して失敗している部下を見て嘲り笑い、部下に対して自分の存在を大きく投影して見せるという管理職の小汚いテクニックだろうか。いやいや、私はそんなことをしたことは一度もないが。


それとも廊下にワックスを塗ってわざとすべりやすくして、美女メイドに一客14万7千円のマイセンのコーヒーカップ(下図)を割らせて、メイドをお仕置きしちゃうご主人さまのテクニックだろうか。いや私はそんなことが…裏山けしからん。




ともかく、このチャレンジングなDVDを見て息子が間違った道を歩まないことをただただ祈るばかりである。