ドライブレターはこうつけろ!(1)


パソコンにOSをインストールして納品しないといけないことがあるので、いままで結構な台数にOSをインストールしてきた。そんなわけで、今日は、ドライブレターについて私はこういうポリシーで運用しているというのを書いてみたい。


まず、bootするHDDはまずパーティションを切るべきである。そして同時にシステムの入っているパーティション(以下、C:と書く)は限りなく小さくすべきである。


何故なら、Windowsが立ち上がったあとだと C: のlock権が得られずデフラグやらスキャンディスクやらがboot時にしかかけられないことがあるからだ。このときの時間をなるべく短縮したい。boot時にスケジュールされたデフラグ中ではバックグラウンドでメールチェックすら出来ない。これは私は我慢ならない。


また、パーティションごとcold copyするようなHDD引っ越しツール、リカバリツールを用いるときに、システムパーティションは限りなく小さいほうが作業が楽だというのがある。下手にファイルコピーをしてくれる(古い)HDD引っ越しツールだとVistaでうまく動かないことがあるし、セクタが物理的に破損していた場合、特定のファイルがコピーできなくて引っ越しできないことがある。


だからこれらのことを考慮すると C: は出来る限り小さいことが望ましい。


ではHDDの残されたパーティションは、ドライブレター D: , E: , … を割り振るのか?ノーである。私ならそんなことは決してしない。


理由を順を追って説明していく。


Windowsのショートカットは絶対pathで指定する。絶対pathはドライブレターを含む。よって、ドライブレターが変更になると、ショートカットは無効になる。新しいマシンをセットアップしたとき、以前のマシンで使っていたショートカット群はそのままimportしてきたい。

ところがこのときに、ドライブレターが異なったりするとショートカットが無効になる。つまり実行ファイルの存在するドライブレターがマシンによって変わって欲しくない。


アプリはすべて C: か、C:/Program Files に入れろと思うかも知れないが、データを実行ファイルの存在するフォルダにどんどん書きだすタイプのアプリは、こういうところに入れるとC:が肥大化していく。C:は上で説明したように最小であることが望ましいので、この手のアプリをC:にインストールするべきではない。


ショートカット(実行ファイルのpath)だけの問題ではない。データについても事情は同じである。例えば、DVDからインストールしたソフトが起動中にDVDのデータを必要とすることがある。DVDドライブのドライブレターが変更になっているとこれらのソフトが正常に動作しなくなってしまう。


よって、


1) 実行時に実行ファイルのあるフォルダにファイルをどんどん書きだすアプリをインストールするHDDの残されたパーティションに対するドライブレター

2) DVDなどの光学ドライブ


の2つは少なくとも環境が変わっても固定のドライブレターであることが望ましい。


(つづく)