のだめとピアノの森

のだめカンタービレ #18 (18)ピアノの森 14 (14)
のだめの18巻とピアノの森の14巻が今月発売になったので早速読んだ。ピアノの森はこの夏、映画化されるらしいのでとても楽しみにしている。


のだめのほうは、「こんなに笑えるクラシック音楽があったのか!?」と本の帯に書かれているのだが、私は1巻から18巻まで通して一か所も笑えた箇所がない。かと言ってこの漫画がつまらないと言うわけではない。


のだめの世界は、緻密に取材して現実の音楽世界(音楽業界?)を描いてある。現実世界に忠実という点において、比較的リアルな漫画であり、私の場合、感情移入しながら、主人公ののだめを応援する気持ちで読んでいる。


一方、ピアノの森は、物語自体が現実に即しておらず、ある意味ファンタジーであるのだが、その分、展開がドラマチックで、わかりやすいドラマツルギー作劇法に基づいて描かれている。物語として安っぽさを感じなくもないが、ストーリーが簡明で私はこの作品が気に入っている。