Windows XP/2003のTCP同時接続数制限とその回避

BIOT



Windows XP/2003のTCP同時接続数制限とその回避という記事に、BIOTというツールが紹介されていた。


TCP/IPの接続制限は、サーバー運用をやるときにネックになることがある。以前は、TCPIP.SYSに直接patchを当てて運用している話をよく聞いていたのだけども、私は、それはグレーゾーンの行為だと思っていた。


Microsoftの見解では「TCP/IPの同時接続数制限を食らいたくなければWindowsXPではなくWindows Server 2003を使え」ということなんだろうなと理解していたが、Windows Server 2003でもSP1を適用すると(不完全な外向きのTCP同時接続数を)10接続に制限されてしまう。これでは(P2Pまがいのことをする場合)サーバーとしての役割を果たせないのではないかと思う。*1


ところでWindowsXPでのサーバー利用はライセンス的にokなのだろうか?MSKKの見解はこうだ


EULAに『サーバーソフトウェアとしては使用できない』旨の記述のない
OS(Windows XP Professional等)でのApacheの使用は問題ないが、・・・(以下略)

だそうだ。サーバーとしての利用は禁止されていないらしい。


結局のところ、Windows Server 2003にBIOTで同時接続数制限を解除した場合、使用許諾契約に違反するのだろうか?もし、それが違反しないということなら、WindowsXPにBIOTで同時接続数制限を解除して、サーバー目的で利用しても良いことになるが、本当だろうか?識者の意見を求む。

*1:id:jkondolife:20060814さんのほうからtrackbackでご指摘をいただいた。私の記事の書き方が、どうも紛らわしいことに気づいたので若干本文を修正した。「外部からの(Half-openの)上限の設定はTcpMaxHalfOpenだと思われます。必要であればこちらを変更します。」とのことだ。そうだった。この値はレジストリにあり、WindowsXPでは80,WindowsServer2003では400がディフォルト値として設定されている。Apacheのようなサーバーならばこの値を変更すれば十分だろう。