e-maのど飴(6)

味覚糖の担当者いわく、その不良品のサンプルを送って欲しいとのことだったので、大事なお宝貯金箱から取り出していびつな形のe-maのど飴と簡単なレポートをつけて味覚糖に送ってやった。


3週間ほど、「返事けーへんなー」と思って待っていたのだが、何の前触れもなく小荷物が宅急便で届いた。なかを開けてみると、詰め替え用の大袋e-maのど飴が20袋ほどと、味覚糖の他のお菓子が何種類かと、あとは(こちらがe-maのど飴のサンプルを送るのに使ったぶんの)未使用切手と手紙が入っていた。


その手紙には、今回のe-maのど飴の不良品(?)が出来てしまった原因について詳細に渡って書かれていた。製造工程のこことここが甘くて、これをこう改善することで対処できるとのことだった。製造工程のことを書かれてもサッパリわからないのだが、ともかく誠意を感じることが出来た。


e-maのど飴仙人様に心からお詫びしたい、このようなことのないように尽力する、また、これからもUHA味覚糖をよろしくお願いしたい、新製品を同梱したので是非召し上がって欲しいとのことだった。同梱されていたe-maのど飴は、薬品臭さはなかったし、舌のうえに乗せるとはじめて食べたときのe-maのど飴の上品な味が蘇った。素晴らしい!これこそ私が追い求めていたe-maのど飴だ!


その手紙の最後には、味覚糖の工場長の手書きの署名があった。うわ。工場長のサインつきかよ!


そんなわけで、それ(2002年の6月)以降、e-maの味は再び以前の味に戻った。しかし、以前e-maのど飴を買っていた近くのコンビニには悪いが、店頭に並んでいる大量のe-maのど飴(80袋)は、そこでは買わなかった。手元に大袋が20袋もあったし、店頭にあるその80袋はきっとまずいやつだからだ。私がe-maのど飴を買わなかったせいで、その店では、4ヶ月ほどe-maのど飴が売れ残ったままだった。それでも徐々に売れて行ったようだが、もう二度とその店にe-maのど飴が入荷されることはなかった。やっとはけた不良在庫を再入荷するほどPOSシステムは馬鹿ではなかったようだ。