はじめてのCPUクーラー


この時期、パソコンがよく熱暴走する。室温28度。パソコン自体は去年購入したものだ。いまどきのビデオカードは発熱が凄いからな〜とか思っていたのだが、これが全然違った。以下にその顛末を書く。



まず、最初、ビデオカードを疑った。それでファンレスの、低発熱のもの*1に変更したがそれでもときどき熱暴走した。


同時期に私と同じハード構成でPCを買った友達は24時間つけっぱなしにしていたところ、熱でマザーボードが焼けてPCが起動しなくなったそうだ。



これはいくらなんでもおかしいだろうと思ってCoreTemp*2でCPUの温度を測定してみた。


平常時27度。ここに負荷をかけてみる。負荷をかけるというと何か凄いソフトを使っているように聞こえるかも知れないが、単に東大将棋無双という将棋ソフトを起動して、10秒ほどコンピューターに思考されただけだ。





そうするとその10秒の間に59〜63℃まで上昇した。(上のスクリーンショットは、そのあと27℃まで冷却したときのもの。) 発熱源であるビデオカードやHDDにはほとんど負荷をかけていないにも関わらず、である。HDDやビデオカードにも同時に負荷がかかれば70〜80℃になることは想像に難くない。


こりゃだめだと思った。この手のBTOのCPUクーラー、標準的なものではあるのだが、いまどきのCPUには適合していないのではないだろうか。



サイズ KABUTOクーラー SCKBT-1000

それで、クチコミサイトでのレビュー記事を参考にしながら、サイズ KABUTOクーラー SCKBT-1000というCPUクーラーを購入した。


これが写真ではわかりにくいかも知れないが、この下部のCPUの接触面がCPUに接触する部分であるから、本体はすごく大きい。マザーボードとぎりぎり干渉するかしないかぐらい。たぶん場合によってはメモリとか背面ファンとかと干渉する。私のPCはタワー型のケースなので干渉しなかったが、これはやばい。やばいぐらいにでかい。


それでこれを取り付けることにした。先についていたCPUクーラーを取り外してわかったことだが、シリコングリスの塗りが少ない気がする。真ん中付近に少し塗られているだけだ。さてはこのBTO業者、シリコングリス、ケチりやがったな。


まあそれはそれとして、このCPUクーラーについているシリコングリスを塗りたくり、背面ファンを外したり電源ファンを外したりしながら、無事装着完了。



ここで大手メディアのアフィリブログなら、取り付けまでの全工程を写真をふんだんに使いながら、最後にガッツポーズをしている写真なんぞ入るところなのだが、俺様のブログは読者様のイマジネーションを育むという教育的配慮からそんな写真はすべて割愛させていただいている。(つまり、写真を撮影してアップロードするのが面倒だと言うことだ。言わせんなよ、恥ずかしい。)



それで、CPU換装後、例によって“負荷”をかけてみたので見て欲しい。





なんと50℃前後。10℃ぐらい違う。これだけ冷却性能が違えば、このあと負荷をかけ続けてもそこまで熱くならないことは容易に想像できる。


いやー、熱暴走するごとに、ビデオカードやHDDを疑っていたのだが、まさか諸悪の根源がCPUクーラーであったとは…。


この今回紹介したサイズ KABUTOクーラー SCKBT-1000amazonで送料込みで2,945円。いっそのこと水冷にしようかと思ったが、この値段のCPUファンでこれだけ安定して冷えるならその必要もなさそうだ。


PCが熱暴走してお困りの人は、これを機にCPUクーラーを換装してみてはいかが。