問題解決能力は組織内で伝播する


さきほど書いた二分法で原因を特定する方法だが、会社組織内にそれが出来る人間が一人でもいれば、その人は「こうやればいいっすよ」みたいな感じでまわりに言いふらすので、他の人もそれが出来るようになる。


あるいは、私が上司であるなら、部下がそんな糞みたいなメールを社外に出していたら「二分法でまず原因を特定してからにしろ。社外に迷惑かけんな。」と注意する。


このように、組織内に一人でも問題解決能力が高い人間がいれば、その手法が組織内で広まる。


逆に、問題解決能力が低い人がいる会社というのは、(よほど大きな会社でない限り)その会社全体が問題解決能力の低い人たちで構成されている可能性が極めて高い。


私の経験上、渉外担当者が糞みたいな問題解決能力しかない場合、その会社全体が糞みたいな問題解決能力しか保有していない。
それは、糞みたいな人だから糞みたいな会社に就職せざるを得なかったわけでは決してなく、その会社の誰一人としてその糞みたいな問題解決能力を向上させる能力者がいなかったから、全体が糞にならざるを得なかったわけである。