第21回 世界コンピュータ将棋選手権
2011年5月3日(火)〜5日(木)に開催された第21回 世界コンピュータ将棋選手権*1が終わった。
結果は次の通りで、激指、GPS将棋が上位から転落。長年、決勝で活躍していたYSS(≒AI将棋)に至っては来年は決勝に残れるかどうかすら怪しい。
もちろん、この3つのソフトにしても昨年に比べて弱くなっているわけではないので、他のソフトが伸びてきたということだ。いま、まさに世代交代が起きようとしている。
コンピュータ将棋にこれほどまでの伸び代が残されていたという事実には驚きを隠せないが、今回の結果に関しては次のまとめがわかりやすい。
そんな大波乱の大会ではあったが、優勝したのはA級リーグの伊藤さんだった。
http://aleag.cocolog-nifty.com/blog/
Bonanzaの高速化(bonasse)から、そこで得たノウハウを元に1からソースを書いて、効率的なクラスター並列化を実現したあたりがその原動力となったのだと思う。
そういや、bonasseの改造にあたっては、伊藤さんはこんなことを書いてたな…。
http://aleag.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/windows-095c.html
ワッハッハ。礼には及ばんよ、礼には!
と伊藤さんの1年前の記事に偉そうに返信して、お祝いの言葉とさせていただこう。
■ 関連
ニコ生 : 第21回世界コンピュータ将棋選手権
http://live.nicovideo.jp/watch/lv47425841
↑西尾明六段の解説が面白い。
また、全棋譜はここで見れる。
http://homepage.mac.com/junichi_takada/wcsc21/