飛び出すCDの先駆けはFM TOWNS


少し前の日記のコメントでTOWNSの話が出たのでTOWNSのことをちょっと書いてみる。


もう20年近く前のことになるけども、私はTOWNSは、富士通様から永久貸出(≒無償提供)してもらっていた。ついでに「High C Compiler」(定価8万円ぐらい?)も永久貸出だった。凄腕プログラマの人たちに広く使ってもらいFM-TOWNSの良さを知ってもらおうという富士通様の粋な計らいだった。よくは知らん。


同時期に発売されたX68Kのほうはゲームや萌えアプリ(?)がいろいろ発売されているのに、TOWNSのほうは非常に寒い状況であった。あまりの駄目さ加減に、TOWNSではなくダウンズと仲間内では呼んでいた。私にしてもTOWNSはほとんど使い道が無く、もっぱらCDプレイヤーとして使っていた。DOSエクステンダをOSに標準搭載していて、32bitプロテクトモードで動作しているのは当時としては先進的だったのだけど、アリスソフトのゲームをするためだけにPC-9801シリーズの購入を真剣に検討していた当時のやねうらお青年が「32bitプロテクトモード萌え〜!」などとなるはずもなく、ありがたく単なるCDプレイヤーとして使わせてもらっていた。我が家ではその後長らくTOWNSのことは「CDプレイヤー」と呼ばれていた。


そんなCDプレイヤー、もとい、TOWNSなのだが、CDのイジェクトボタンを押すとCDが回転したまま蓋が開く。普通、回転を完全に停止させてから開くんだろうけど、そんな軟弱さは微塵の欠片も無い。すぐ開く。即座に開く。縦置きになっているCD-ROMドライブでCDを回転させたまま開くというのはある意味センセーショナルだった。開いたときにそのままCDがUFOのように飛び出してくることも多々あった。初代PSPなんか目じゃない。CDが飛び出してくるのだから、そこそこの破壊力というか、インパクトがある。無論、回転したまま地面に叩きつけられたCD-ROMは傷だらけだ。


どう見ても欠陥パソコンなのだが、さすがにタダでもらっている貸し出してもらっている立場でこれが欠陥パソコンだなんて大きな声では言えない。自分のTOWNSだけかな?と思って他の人に聞いてまわったが、当時「CD-ROMが回転しながら飛び出てきたことがある」という人は結構居た。…居たよね?


そんなわけで「CD-ROMが回転しながら飛び出てきたことがある」という人はコメント欄に書き込みをどうぞ。↓↓↓