vhd×復元ポイント


復元ポイントの問題点として対象がドライブまるごとになってしまうということが挙げられる。Windows Live Syncで共有しているフォルダだけ大きな復元ポイント用の容量を確保したいのである。


Windows 7/Windows Server 2008 R2以降は、vhd形式という仮想ドライブが標準でサポートされている。vhdドライブからブートさせられたり、なかなか便利な機能ではあるのだが、ネイティブのドライブとの違いがいくつかある。


私が最初考えたのは、Windows Live Syncでバックアップのために共有させるドライブはvhdで用意した仮想ドライブにすればどうかということであった。それならば、そのドライブだけ復元ポイント用の容量を大きく確保することも可能だし、物理ドライブまるごとBitLockerを使って暗号化するより効率的なはずだ。


そもそもBitLockerで2TBのHDDをLockしようとしたら、最初のBitLocker用のドライブに変換する作業に100時間程度要した。時間がかかりすぎる。BitLockerを適用するドライブ容量は適度に小さいほうが良いと思う。


そこで、vhd→仮想ドライブマウント→BitLocker→復元ポイントの容量を大きく確保→Windows Live Syncでsyncという風に運用すれば、バックアップ環境としては完璧じゃないかと思った。これを思いついたとき、私は「これは凄い」と興奮した。


でも、実際やってみるとvhdで用意した仮想ドライブに対して復元ポイントが用意できないのだ。
また同じくTrueCryptで用意した仮想ドライブに対しても復元ポイントが用意できない。
復元ポイントは物理ドライブに対してしか用意できないようなのだが、何故こんな仕様になっているんだろう…。


ともかく、「これは凄い」アイデアかと思ったら、「これは凄くない」アイデアだったようだ。はてなブックマークで「これは凄くない」というタグでも貼ってもらえると慰めになる。