痴漢男
柄にも無くコンサルをしているのだけど、そこの会社の社長が、「やねうらお」を検索して、どうやら私のホームページを探し当て、そこのトップページの日記を読んで、あまりに面白かったから社内のMLに「ここ面白いで、読んでみ」とか流したんだそうな。
おかげで、その会社では私のことはすっかり「痴漢の人」というコードネームが定着していて、その会社に行くといつも女子社員が出迎えてくれるのだけどなんだかにやけ顔なんだよ。「痴漢の人きはったわ、くくく」ってな感じなんだろうな。まあ、いいんだけどな…。
以下、その痴漢男のエピソードを再掲。
2004.06.22
やねうらおが住んでいるのは大阪府八尾市である。ここは本当に怖いところなのだ。昨日は昨日で、二軒となりのところの息子が「親父を殺す!」とか騒いで警察が来た。なんでも聞くところによると、その息子は中学を中退しているらしい。中学を中退できるのかどうかは知らないが。
今日は今日でサティに買い物に行った。サティの前で自転車をとめて、サティの入り口で何を買おうかと考えていると、そこにおばちゃん二人連れが来て、自転車の前かごに入っているフランスパンをめざとく見つけた。
おばちゃんA「あら〜。おいしそうなパンが」
おばちゃんB「佐藤さん、もろときはったら、どうですのん?」
おばちゃんA「や、ですわー 田村さん、がはははは」(前カゴに入ったフランスパンを自分の買い物バッグに移しながら)
おばちゃんB「自転車も、カギかかってかかってないし」
おばちゃんA「ぶつそうやわーぶっそう!」
おばちゃんB「佐藤さん、もろときはったら、どうですのん?」
おばちゃんA「あら〜。ホンマ?や、ですわー がはははは」
本当にここは警察の機能している先進国なのだろうか。とりあえず、そのパンと自転車は、俺のなんだけどな。
「とりあえず、そのパン、私のですから返してください!」と私。
おばちゃんA「なにゆうてんの、これ買ったんやで」
おばちゃんB「そやで 買った買った」
「いま目の前でこっちの自転車から盗んだやないか!返せ!」 そのおばさんのカゴから自分のパンを取り替えそうとする。その刹那、
おばちゃんA「きゃーー!!ちかんーーー!!」
おばちゃんB「ちかんや!!ちかんーーー!!」
やねうらおは、こういうのにはなれている。「どろぼー!!どろぼーー!!」ありったけの声で叫び返した。
おばちゃんA「きゃーー!!ちかんーーー!!」
おばちゃんB「ちかんや!!ちかんーーー!!」
「どろぼー!!どろぼーー!!」
おばちゃんA「ちかんーーー!!」
おばちゃんB「ちかんや!ちかんーーー!!」
「どろぼー!!どろぼーー!!」
たちまち集まる100人ぐらいの群集。事態が収集したのは、このあと、警察が来てから2時間後であった。最後、おばちゃんAが「パン一個ぐらいで騒ぎやがって、細かいやっちゃな!死ね!!」と捨て台詞を残して去って行ったのは印象的ではあったが、まあ、こんなことは珍しくも何ともない土地柄なのである。