PSPであそぼう(12)

先日、UMDから吸い出したLuminesがメモリスティック上で起動したというニュースがあった。UMD dumpperでISOイメージが吸い出せることは以前から知られていたが、ついにメモリスティックから起動に成功したようだ。

具体的手順はこちら。
http://pspsoftware.ddo.jp/wiki/?%A5%BD%A5%D5%A5%C8%B2%F2%C0%E2%20-%20%A5%C4%A1%BC%A5%EB

ここで紹介されているパッチは以下のものだ。

 0x421B0-00 00 00 00

 0x7EB80-66 61 74 6D 73 

 0x6E3CC-B5 61 0F 71

一行目は、おそらくUMDから何らかのmoduleを読み出して、それがエラーになったときにエラーハンドラへ飛ぶのをnopで潰しているのではないかと思う。
二行目は、「disc0」の文字列を「fatms」に置き換えている。
三行目は、Moduleを読み込むAPIを変更している。

STUB_FUNC0x977DE386,sceKernelLoadModule 

STUB_FUNC0x710F61B5,sceKernelLoadModuleMs 

ゲームによっては、prxという拡張子のファイル(Windowsで言うところのdllファイルみたいなもののようだ)の読み込みpathを変更してやる必要があるが、これがいまいちよくわからないので、他のゲームの(同名のprxファイルが動かしたいゲームと同じフォルダに存在している)UMDディスクを突っ込んで起動させている状況のようだ。

ここまで動いているのだから、あとは読み込み系のAPIを適切にhookしてやれば、どんなゲームでも完全にメモリスティック上で動作するようになるだろうし、メモリスティック上ですべてのゲームが動くようになるとアナウンスされている「UMD iSO Launch 0.3」だが(公開はまだされていない)、あながちその存在は嘘ではないだろう。

eMule(Winnyみたいなもの)では、すでにUMDから吸い出したISOイメージが相当数流出しているそうで、「UMD iSO Launch 0.3」なるものがリリースされれば、1.0のhack,1.5のhack,1.5のno swapに続いて4度目の祭りになると予想される。そういう状況下において、ソニーも防戦に必死だ。

ソニー対ハッカー、PSPハックをめぐる戦い
http://www.itmedia.co.jp/games/articles/0507/06/news065.html

てな内容をゲームラボの来月号の原稿として追加で滑り込み入稿してやった！(｀ω´)
著者校で見たら、技術的な内容ぜんぶカットされてやんの。悔しいからこっちに書いた。