UML and DSLs Again(5)

前回までの内容を総括すれば、UMLもDSLsも、ビジュアルプログラミングのためのツールというよりは、他者にconceptを伝達するための手段というところのようだ。DSLsのほうは、厳密にコードへの対応が定義されているというだけで、DSLsだけでプログラミングが出来るわけでもなければ、UMLにとってかわるわけでもない。とりあえず、そう言えそうだ。


UMLを使っていると、クラス図からJavaでもC++のコードにでも落とせるので、これを推し進めていけば、プログラマはモデルのみで設計を進めていき、どの言語のコードにも落とせるようになるのではないかと思えてくる。それはあながち間違った想像ではないのかも知れないけれど、実現するまでにはまだ何年か必要だと思う。少なくともVS2005でサポートされないのだから、サポートされるとしてもその後継であるVS2007とか2009とかそのへんだろう。つまり、まだ3年以上先だと考えてよさそうだ。


また、リファクタリングのためにTogetherのようなUMLとコードを同期させるツールを用いるというのも、本当に正しい方向性なのか正直わからなくなってきた。それというのもVS2005を用いればある程度のリファクタリングは、UMLなんか持ち出さずとも出来るからである。これについては、機会を改めて詳しく書いていきたいと思う。