清水市代女流王将vs.あから2010 生中継

いま見てる。実況書いていく。
※ 10月11日の日付ですでに記事を書いてしまったので12日のほうに書くが、現在2010年10月11日16:00。


[2010/10/11 16:00]
先手:清水、後手:あから

▲2六歩△3四歩▲7六歩△3三角▲同角成△同桂▲7八金△4二飛▲4八銀△6二玉
▲6八玉△7二玉▲2五歩△8二玉▲7七玉△2二飛▲8八玉△7二銀▲5六歩△4二銀
▲3六歩△5四歩▲3七桂△5三銀▲9八香△4四角▲7七角△同角成▲同金△6四銀
▲5九金△4四角▲4六歩△6五銀▲4五歩△同桂▲同桂△5六銀


[2010/10/11 16:10]
後手桂損。先手番。私の予想は、53桂打と繋ぐ手。その前に24歩が入るなら突き捨てたほうが得かな?


[2010/10/11 16:15]
コンピュータが3手前に指した45同桂について。

@tanaseY 棚瀬寧
さきほどの△4五同桂は合議がものすごく割れたそうです。激指:△5三角(最善か?)、Bonanza:△7七角成(さすがに悪手?)、YSS、GPSが△4五同桂。もろ桂損なのでひょっとするとコンピュータが何かを過大評価しているというはまりパターンも考えられます。 #vsComShogi

[2010/10/11 17:15]
▲5三桂打△5一金左▲6一桂成△同金▲6六金打△4五銀▲2四歩△同歩▲3一角

大盤解説再開早々、清水女流王将▲6六金打つ。「控え室でも全く出てこなかった手だ。
絶対に敗けたく無いという気迫を感じる。」…やはり、対局者にしか見えていない世界という
のがあるのだ。

http://twitter.com/hijk0909/status/27014871256

腕力でのねじり合いになってきました。実際の形勢はともかく、こういう将棋はコンピュータが得意ですからねぇ。清水さん、負けないで!!


[2010/10/11 17:30]

現局面の形勢判断を、との声に「先手の自信がなくなってきました」(佐藤九段)「先手の悪い要素が増えてきましたね」(藤井九段)「でも単純な攻め合いで後手が勝つとは思えないですね。」(佐藤九段)

[2010/10/11 18:10]
△2三飛▲4二角成△7四桂▲5七銀△8五桂▲6八金△7七桂成▲同金△6六桂▲同銀△5二金打▲3二馬△2二飛▲同馬


先手、22同馬なら先手負けると米長会長が言った直後に22同馬。


[2010/10/11 18:25]
△同角▲8六桂△6九金▲7八金



なんか先手のほうは攻める手が74の繋ぎ桂しか無い上に後手陣、鉄壁に見える。56銀と活用されて、攻めが切れそうにもないし。これ、どうなの…。


[2010/10/11 18:35]
△5七角▲7七銀


次に56銀と活用されると4枚の攻めだから、もう後手、切れないな。これは先手辛い…。


[2010/10/11 19:00]
△5六銀▲5八飛△5五角▲4九飛△7九金▲同金△6七銀成▲5七飛△同成銀▲6六角△5八飛▲9九玉


先手敗勢ながらも先手の見せた66角が最大の粘り。同角なら74桂同歩同桂73玉66銀で逆転。しかし、こういう局面ではコンピューターはさすがに手堅いし読みが正確。58飛に99玉と潜って序盤であがった98香の顔を立てるが先手なすすべが無い。


[2010/10/11 19:06]
△8五銀▲5九金△3八飛成▲5七角△8六銀▲6六銀打△9五桂まで後手勝ち。



あからが清水さんに勝ってしまった…。


[2010/10/11 19:20]
終わってしまえば後手の美濃囲いは全く手付かず。あから強い。序盤で打った44角の攻めが成立しているのかどうかは私の棋力(アマ五段程度)ではよくわからないが、プロでもこんな単調な攻めは成立しないだろうと考えてしまうようなところを鋭く斬り込んできて、乱戦になったあとは持ち前の終盤力でねじ伏せたような印象を受けた。


人間側がコンピュータ相手に序盤でリードできないといかに辛いかというのがよくわかる一戦だった。清水さんが対コンピューター向けの戦い方をしなかったのはプロとしてのプライドからかも知れない。清水さんの正々堂々とした戦いっぷりには素直に拍手を贈りたい。


コンピュータ将棋はもう一つぐらいボナンザメソッドのようなブレイクスルーが無いとプロ棋士には勝てないと言う意見が多かったが、もしかしたら、このままソフト開発者が何もしなくとも数年後のパソコンでは、超並列コアでクラスター構成にすればトッププロにも勝てるのかも知れない。そう感じた一局だった。


何もしなくとも数年後にはトッププロにも勝てるだなんて、一人のコンピュータ将棋の開発者としてはそれはそれでつまらない気もする。プロ棋士にはもうひと頑張りしてもらいたい。


[2010/10/13 9:00]
コンピュータ側の思考ログとそれに対する詳しい解説が↓にあったのでご紹介。
http://d.hatena.ne.jp/katsumata321/20101012/1286889673