C#2.0時代のゲームプログラミング(44) 〜 OpenGLは商用開発の夢を見ない?!

OpenGLの設定


Yanesdk.NETでは描画エンジンにOpenGLを用いている。私のLet's Note(CF-W2)でもちょっとしたプログラムの修正を行なうことがあるのだけど、極端に描画が遅くなることがある。


気になってベンチマークをとってみたところ、4MB程度のテクスチャを3枚ぐらい確保するとFPSが下がり始める。最初は800×600の全画面転送で120FPSぐらい出ていたのに、3枚目に確保したテクスチャの全画面転送では60FPSぐらいしか出ない。10枚確保して、10枚目を全画面転送すると5〜10FPS程度しか出ない。そのあと、3枚目〜10枚目を解放して1枚目と2枚目を転送しても依然として10〜20FPSしか出ない。これは、とんでもない。


いろいろ調べていると、OpenGLの設定を変更すればこの現象は回避出来ることがわかった。しかも、このOpenGLの設定ダイアログは、Intel製のもので、設定項目はSharpMebiusIBM Thinkpadなど多くのノートパソコンに共通のようだ。


要するに初期状態では十分にOpenGLのパフォーマンスが出ないマシンが多いようだ。OpenGLを描画エンジンに使ったゲームをリリースするとそのゲームのユーザーにこのような設定を強いることになると思うのだが、どうにもユーザーにとって敷居が高い気がしなくもない。


.NET Framework2.0のインストールをユーザーに強いるだけでも(ユーザーにとって)ハードルが高いと非難されているのに、OpenGLの設定変更までいりますか…(´ω`) まあ、原因がわかっただけでも良しとしますか…。