ひなた先生 第8回

今月18日発売のSoftwareDesignに掲載している、ひなた先生も、今回で第8回。
いよいよ佳境に入ってきた。


デバッグ技術としての内容はともかく、毎回少しずつストーリーを進めなければならないのだが、そのさじ加減が慣れてないので結構難しい。


ストーリーを自動的に生成したりできないものかと、昔からいろいろ考えてはいるのだが、あまりうまいアプローチを思いつかない。批評理論と同じで、あまりに理論を拡大しすぎると途端に自分たちが立つべき地軸を見失ってしまう。


昔話の形態学 (叢書 記号学的実践)
たとえば、いまうちの会社で働いてくれているid:pmokyは、「物語生成日記」というタイトルをblogにつけ、StoryGeneratorという“胡散臭そうな”ツールを作っている。興味があったので彼の言う「物語生成」が何を意味するのか、ウラジーミル・プロップの「昔話の形態学*1を援用しながら先日1時間ぐらい突っ込んで聞いてみたのだが、私にはさっぱり理解できなかった。私の考えているような物語生成とは違う話をしているんだろうな、ということがわかっただけだった。

*1:この本のなかでプロップは物語を8つの類型と26の記号によって分類して見せた。現代の小説であっても、ほとんどはこの類型と記号によって分析することは出来る。(と私は考えている)

プロップについて知るには、
http://www3.pinky.ne.jp/~pippo/page/fften1.htm
http://www5a.biglobe.ne.jp/~gegebo/ultra.htm
などが面白い記事だと思う。