これ以上ひどい本は見たことが無い


いまどきのアセンブラプログラミング―Windowsプログラム解析・開発の独習

私は以前、『いまどきのアセンブラプログラミング』という本を、ボロクソ言った。この本に対するアンチテーゼとして美咲本が誕生したぐらいだ。

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しかし、他人の本を酷評していいことなど何もない。毎日コミュニケーションズという出版社だって知らない仲じゃないし、著者の橋本氏にしても、「知り合いの知り合い」とかのレベルでよければ、まんざら赤の他人とも言えない。むしろ、そういうしがらみなしに好き勝手言える人が羨ましいぐらいだ。


解析しながら覚えるいまどきのアセンブラの教科書―ツール感覚でプログラムを書き換えよう



そうは言っても、この本のことだけは書かずにはいられない。それくらいひどい本が、『いまどきのアセンブラの教科書』だ。この本は、『いまどきのアセンブラプログラミング』がひどさ100倍(当社比)になって戻ってきた。書店で手にとってみたが、めまいがするような内容だった。何の因果か、美咲本からも相当内容を盗用してある。橋本氏は、どう控えめに見ても、自分で書いている内容を理解しているとは言いがたい。



クラッカー・プログラム大全―禁断のシリアルナンバー解析テクニック


この本については『クラッカー・プログラム大全』のeagle0wlさん(http://www.mysys.org/eagle0wl/)が、IPUSIRONさんの発行するmail magazine(http://akademeia.info/wizardbible/)のWB17で次のように評している。




 第五章「プログラム改造のためにデバッガーを活用する」では、OllyDbgの持つ
「各機能の使い方」の解説に終始しており、実際にソフトウェアを解析する例は
ないというヘタレっぷり。もう完全にヤケクソですね。

 第六章「解析に行き詰まった時のTips」では、2ページほどのTipsが30種挙げら
れていますが、まさにパクリの見本市状態。前述した『クラッカー・プログラム
大全』『解析魔法少女美咲ちゃん』に依拠している箇所が多数見られました。読
み進めてみると、元ネタをまったく理解していないうえ具体的な操作方法がまっ
たく示されておらず、まったくもって意味不明であり理解不能であり実践不能

なんとも開いた口がふさがらない。そんなわけで、ここに高らかに宣言する。


私こと、やねうらおは、
100年は色あせないまともな内容のCPU本(≒アセンブラの教科書)を執筆する!(`ω´)


いつ発売するかはわかんない。