暗算必勝法(5)
そろそろまとめに入る。id:lanigさんが2桁ごとに区切って掛け算する方法について書いている。つまり、(100a + b)×(100c + d) = 10000(ac)+100(bc+ad) + bdと計算しましょうというわけだ。2桁同士の掛け算に帰結できれば、(それに慣れていれば、いくつかの場合、計算結果まで覚えているだろうから)素早く計算できるというわけだ。
ここでは、これ以上深く立ち入ることはしない。ただ、暗算能力には、脳内メモリ(短期記憶力)をある程度必要とする。この脳内メモリは、こういう計算に慣れれば慣れるほど向上し、たくさんの桁を覚えられるようになる。暗算トレーニングは、この脳内メモリの拡大のトレーニングにもなっている。
一方、暗算には、ここで見てきたようにいくつもの簡便法があるが、脳内メモリが大きければこんなことをせずとも頭のなかで筆算してしまったほうが速いというのもまた事実だ。
それでも普通の人は、せいぜい6,7桁ぐらいしか覚えられない。よって、暗算するにはいかな少ない脳内メモリで計算できるかがキーポイントになる。たとえば、足し算は上位桁から足していくことで、脳内メモリを節約することが出来る。(足す数を上位桁から見ながら頭のなかで加算していける)
そう言えば、夜中に通販のCMをやっている「mathemagics」(マスマジックス)という怪しげな暗算教材とか、この手の暗算教材でも上位桁から足しなさいと必ず書かれている。探偵ファイル(http://www.tanteifile.com/baka/math/01.html)で、ボロクソ評価されている「mathemagics」だけど、そこまでひどい教材ではないと思う。少なくとも参考にすべきことは書いてある。