対称性の破れ


靴下が片方だけ洗濯したときにどこかに飛んで行くのか、破れて捨ててしまうのかして、もう片方だけが残ることがよくある。


この片方だけ残った靴下をどうすべきかが我が家の最大の懸案事項であった。


我が家ではこれを構わず使っていくことに決めた。


というか、そもそも右と左の靴下を神経衰弱のように同じ絵柄で合わせるという縛り自体を廃止し、同じぐらいの長さの靴下であればどれとどれでも組み合わせられるという互換性の高い運用をしようという提案書を我輩は今夜の家族会議で提出する予定だ。