iWorkの素晴らしさ



iWork

先日、林檎農家(Apple信者のこと)の人に勧められてiWork '09を使ってみた。


これは、Windowsで言うところのMicrosoft Officeみたいなもので、このパッケージは、Pages、NumbersとKeynoteという3つのソフトから成る。それぞれWord、ExcelPowerPointみたいなソフトだ。


iWork '09は8,400円。Microsoft Officeと比べるととても安い。


まずKeynoteを使ってみたが、用意されているテンプレートが少なすぎる。機能もほんのわずかしかない。PagesとNumbersもWordとExcelと比較すると機能がずいぶん少ない。たったこれだけしか無いの?と思ってしまう。


ひょっとしたら、このソフトは数人で作ってるんじゃないだろうか。
しかし、これはとても洗練されたソフトなのだ。


「とても頭のいい人がExcelとWordとPowerPointを一から設計するなら、こういう感じになるだろうな」という出来なのだ。


Officeよりずいぶん後発のソフトなので洗練されていて当然なのかも知れないが、iWorkは少ない機能しか無いのに使っていてとても気持ちがいい。


iWorkを使ったあとOfficeでの作業に戻ると、「(Officeは)とても頭の悪い人たちが数百人ぐらいの大所帯で作っている」んじゃないかと思ってしまうような野暮ったさを感じる。


しかしOfficeは多くの機能を備えている。iWorkではOfficeの完全な代わりにはならないだろう。それでもiWorkでこなせる仕事ならなるべくiWorkでやりたいと思わせるような魅力がある。


iWorkを触っていると、もしオープンソース界にこれが作れるぐらいの天才が数人集まって、iWork並のソフトを10数年前に作ってくれていたら、Windowsみたいな有料OSはとっくにLinuxに取って代られていたんじゃなかろうかと思う。それくらいの感動を覚える。


いや、iWorkみたいなソフトをオープンソースで作るのは、いまからでも決して遅くはないんじゃないかな。


まあ、天才が集まって、革新的で洗練されたソフトウェアを生み出すのは、いまのオープンソースの仕組みでは難しいのかも知れないが…。


ともかく、Apple信者でない人も、iWorkを使う機会があれば是非使ってみてください。ちなみに、もうすぐiWork '11が出るらしいので、いまiWork '09を買わないほうが無難デス。