未来日記 11巻


未来日記11プレミアムアニメDVD付き限定版

未来日記1巻から10巻まで、もう何度読み返したかわからない。そんな折、待ちに待った未来日記11プレミアムアニメDVD付き限定版が発売された。DVDなし版は12月25日に発売(→ 未来日記 (11) )なので、YouTubeに転載されていたのを観たからDVDはいらねーやと言う人は25日まで待ちましょう。



以下、ややネタバレあり。

このシリーズ、主人公(天野雪輝)に惚れている我妻由乃というヒロインが出てくる。この女の子は、人を殺すのを何とも思わないような狂人として描かれている。しかしその部分を除けば、彼女の判断はすこぶる的確だ。


物語を通じて彼女の判断が間違いだったことは数少ない。他の正常な人間は状況判断を誤り続けるというのに、だ。この我妻由乃は狂ってはいるけど、この物語のなかでは最も正解に近い存在だろう。味方にすればとても頼りになり、そして、主人公のためになら自分の命さえ喜んで進んで差し出す。


かたや主人公はボンクラで判断能力に乏しく、いくつもの状況判断を誤り、自分は善人であろうとするために彼女を自分が生き伸びるために利用し、汚れ仕事を我妻由乃に押し付けているに過ぎない。そこが腹立たしい。


こういう対比のなかでは、我妻由乃が狂人だということが希釈化され、彼女が自分の命を進んで差し出す姿がとても美しく映る。「ああ、こんなキチガイの女の子になら愛されてみるのも悪くないかな」と錯覚させる何かがある。


と思ったのだけど、たぶん私の物語の捉え方が特殊だと思うので他の人の感想も聞いてみたかったり…。


↓↓↓読書感想文などをコメント欄でお願いします。↓↓↓