Wacomの新タブレットBambooは、指タッチ対応


Wacom Bamboo Art Master CTH-661/S2


Wacomから10月3日に発売された新BambooシリーズのひとつであるWacom Bamboo Art Master CTH-661/S2
を購入した。


従来のペンタブレットの機能に加え、指でのタッチが出来るらしいので、Windows7でのマルチタッチ対応アプリの開発テストに使えるかと思って購入した。


私が見たときはWacomの直販で買うよりAmazonで買うほうが安かったのでAmazonで購入した。


私が購入したWacom Bamboo Art Master CTH-661/S2
は、18000円前後。Photoshop Elements7(Mac版は6)、Painter Essentials4のWindows版/Mac版が付属していて、結構お買い得だと思った。


一番安いモデルはWacom Bamboo Fun CTH-461/S0だ。こちらは、12000円弱で購入できる。こちらもPhotoshop Elements7(Mac版は6)、Painter Essentials4などがバンドルされている。

さて、問題の使い心地だが、左にあるボタンは4つあり、それぞれのボタンにマウスのダブルクリックや右クリックなどを自由に割り当てることが出来る。defaultでは一番上のボタンは、タッチ入力のON/OFFが割り当たっている。


ペンを使うときはタッチ入力を無効にしておかないと手がタブレット表面に接触すると入力されたと感知してしまうためマウスカーソルの誤動作の原因となる。ペン入力とタッチ入力を併用しようと思うと手をペンタブレット表面に接触しないように浮かせておかないといけないため、使いづらいと思う。


付属のPainter Essentials4の場合、タッチ入力で2本の指を使うことによってキャンバスを拡大・縮小・回転・移動が出来るので、タッチ入力と併用したいところだが、上に書いたように誤動作の原因となるので、結局タッチ入力のON/OFFを切り替えながら使うことになる。だから、左サイドのボタンにタッチ入力のON/OFFが割り当たっているのは都合が良い。


また、私はタッチ入力はそれほど使いやすいとは思わなかった。ノートパソコンのサムパッドが巨大化しただけのものだと言えばわかりやすいだろうか。思い通りに操作するのが大変である。あと、Windows7のRTMにインストールして使ったところ、ジェスチャー入力がタッチでは出来なかった。これは修正待ち。


あと、Windows7のペイントは、マルチタッチによってキャンバスに同時に線を描くことが出来るはずなのだが、この製品のタッチ入力ではそれが出来なかった。


Windows7のペン入力機能(これはVistaについていたのと同等の機能)は正常にペン/タッチ入力で文字を書いて認識させることが出来た。OneNote 2007もペン/タッチ入力ともに正常に動作した。OneNoteでのペンでの書き心地はとても良い。タッチ入力でも使えるがこちらはとても使いにくい。タッチしたところに直接線を描けると良いのだが、タッチは移動しか出来ないので線を描きたければタブレットの左サイドにあるボタンにマウスの左クリックを割り当てて、そのボタンを押しながらタッチしなければならない。これではマウス操作のほうがマシだと思う。


あとタッチ入力自体は静電結合方式らしく、カタログによると2点検出と書かれている。3点以上の同時入力が出来るのかどうかは謎である。


まあ、結局のところ、以上のような仕様なので現状ではマルチタッチの実験用には使えないと思う。


それから、Windows7の問題なのかどうかは知らないが、このタブレットを接続しているとスリープからの復帰に失敗することがある。まあ…Windows7の正式発売後には直っていることを祈る。


新Bambooのタッチ入力機能は期待していたほどではなかったが、タッチ入力に対応しているアプリならばうまく使えば便利だと思う。バンドルされているアプリも悪くはないしタブレットとしてはお買い得だと思う。