手書きフォントが手書きっぽくない理由

「あ」


私は、かねてより、手書きらしい手書きフォントを作ろうと考えている。そもそも日本語フォントで手書きっぽい手書きフォントというのは現存しないと言っても過言ではない。


一番大きな理由として挙げられるのは、濃淡がないからである。筆でもボールペンでも、普通に手で書けば必ずインク溜まりのようなものが出来る。現在のフォントではそれが表現できない。毛筆フォントで印刷してもどこか嘘っぽいのはそのためだ。


言うまでもなく現在の主流は、TTF(True Type Font)で、これはoutline fontであり、要するに文字の輪郭しか情報として持っていない。濃淡の情報を持っていないのだ。TTFはMacOSでもWindowsでもOSレベルでサポートされているところに大きな価値があるので、いまさらTTF以外のフォントフォーマットを提唱しても仕方がない。そもそもTTF自体はBスプラインを用いた比較的優れたフォーマットである。


よって、TTFで濃淡を表現出来さえすれば良いのだ。TTFでは濃さは輪郭線の内側は100%だから、そこを薄くするためには無数のあなけてしまえば良い。


解像度が粗ければ、これでそれらしく見えるはずだ。ただ、TTFエディタから作らないといけないのかと思うとげんなりするのだが…(´ω`)