のだめ15巻限定版予約受付中
まだ少し先の発売になるのだけれど、「のだめカンタービレ」の15巻の限定版の発売が告知されている。
以下、私のどうでもいい書評。
私が思うにのだめは、荒削りの天才だろう。どこかもろくて、どこかに爆弾を多く抱えている。何でもそつなくこなせる千秋とは対照的である。
のだめの才能のアンバランスさと、千秋の不遇さをコメディのベースとして物語が展開していくのだが、のだめ自身が高い才能を有していることは序盤から明らかであり、おそらくその天才性においては千秋をも上回る。
しかし、その高い才能にのだめ自身が自覚的でないことと、千秋自身も彼女を評価しきれていないことが、状況を悪化させている。
こういう本人が無自覚な天才性は、例えば一色まことの「ピアノの森」(最近、連載が再開された)にも出てくる。
「ピアノの森」が人情漫画だとしたら「のだめカンタービレ」はギャグ漫画(?)だという違いはあっても、目指すベクトルは同じところじゃないかなと思わずにはいられない。