コンピュータ将棋制作のススメ

コンピュータ将棋プログラムの規模自体はそんなに大きくはない。
超基本的な探索だけで、探索速度とか遅くとも良いなら、プログラム自体は、1日あれば十分書ける。


例えば、Micro-Maxというコンピュータチェスのプログラムがあるが、ソースはわずか1200文字。置換表、futility pruningやnull-move pruning、多重反復深化、静的取合評価などを入れても4000文字程度には収まる。


http://home.hccnet.nl/h.g.muller/max-src2.html


しかし、コンピュータ将棋のアルゴリズムは「こうすれば最強」というのが解明されているわけでもなく、何をどうすれば良いかというノウハウを得るところからスタートだ。ちょっとしたアイデアを実装して自己対戦させて勝率がupしていないなら破棄するということを開発者は繰り返している。この過程がとても泥臭く、根気と時間、体力そして頭脳が必要だ。それがまた面白いのだが。


floodgate
http://wdoor.c.u-tokyo.ac.jp/shogi/floodgate.html


コンピュータ 将棋協会 (CSA)規定のTCP/IPプロトコルを実装していれば、このサイトで他の開発者の作ったコンピュータ将棋と対戦できる。棋譜が残るし、自分のプログラムの強さ(レーティング)がわかるので開発の目安となる。