集中状態になるのに15分かかる

Joel on Software

Joel氏の名前を仮に知らなくとも「Microsoft Excelの設計に携わってきた」とでも言えば誰でもその偉大さは理解できるだろう。


実際、氏の著書である「Joel On Software」は示唆に富んでいる。例えば、「ゾーン状態(集中状態)になるのに15分かかる」ということが書かれている。せっかく15分かけてゾーン状態になったのに、電話がかかってきたり、誰かに話しかけられたりしたら、また振り出しに戻ってしまうというのだ。


ゾーン状態でなくとも出来る作業じみた仕事もたくさんあるにはあるのだけれども(というか、私の場合、日々の業務の大半はそういう仕事なのだけれども)、やはり集中して作業する時間は必要だ。会社に居ながら、そういう時間をどうやって確保すればよいのだろう?


私の場合、社員がみんな帰ったあとに、携帯を切り、メーラーも立ち上げず、メッセンジャーをオフにして数時間仕事に打ち込んでいる。しかし、この時間を確保するのもなかなか大変だし、この時間に(ゾーン状態でないと解決しないような)難しい仕事を持ってくるためには仕事の順番を注意深く調整しなければならない。


会社によっては、集中して作業をするための無言タイムのような時間帯を設けているところもあるが、その時間帯に難しい仕事をこなさないなら、結局のところそれはあまり意味がないことなのである。