だからマクドナルド
今日は難波のマクドナルド(道路にカウンターが“むき出し”になっている)に立ち寄った。マクドナルドも少し食べるとすぐに500円,800円となってしまい、松屋などに比べて何も割安感はない。いまやマクドナルドすらも贅沢の部類に入ると言わざるを得ない。かと言って食べないわけにもいかず、この空腹感だけは可及的すみやかに回避しなければならない。そのためには、たくさんの分量はいらない。必要最低限に留めよう。昼食分まるごとをマクドナルドで購入するとなると大変もったいないから、割引キャンペーン中のソーセージエッグマフィンをひとつだけ買ってあとは家でご飯を食べれば良いのだ。
そんなことを考えていると隣にガラの悪そうな黒ずくめの男が来て、店員の居ないレジの前に立った。(他のところは人がひとりずつ居たので) 手のすいた店員の姉ちゃんが「こちらへどうぞ」と声をかけたところ「お前がこやんかい!それがでけへんならやめてまえ!」と黒ずくめは罵声を浴びせた。急に静まりかえる店内。
そこへ偶然通りがかった、その男の兄貴(?)。
兄貴 「こらこら。そんないきがるな」
黒ずくめ「あっ、兄貴。おはようございます」
兄貴 「だいたいな、こんなところサービスを犠牲にして安さで売ってるわけやがな。サービスを求めるなら、もっといい店に行かんかい」
黒ずくめ「ヘイ、すんません、兄貴」
「この人なかなかいいこと言うなぁ」と感心しながら聞いていると、その”兄貴”はこう捨て台詞を残して去って行った。
兄貴「だいたいやな、こんな豚のエサ買いに来て、サービスもへったくりもあらへんっちゅーねん…」
なんと贅沢かと思われたマクドナルドは豚のエサでしたか..そうですか..
呆然としてひとつだけ買った豚のエサを道々食べながら私は帰路に着いた。