SunとMicrosoftとの和解

先日、SunとMicrosoftとが和解した。てっきりエープリルフールのネタかと思った人も多いだろう。そのいきさつについては、次の文章が詳しい。


http://www.microsoft.com/presspass/legal/04-02-04SunPressConference.asp

文中で何度か説明なしに出てくるIPとはIntellectual Property(知的財産)のことである。また、interoperabilityとは、「相互運用性」を意味する。ここでは、C#Javaとが同時に動くかだとか、協調動作させることが出来るかだとか、ひいてはお互いに呼び出し合えるかだとか、そういったことを指している。


本文からJavaC#の行く末について書いてある部分だけを拾い読みしておこう。


SCOTT MCNEALY: We're not going to -- we shouldn't say "never,"
but there's no plans to merge C# with the Java language,
or .NET with the Java Web Services

スコット「我々は『決してしない』と言うべきではないですが、
いまのところC#Javaを併合させたり、.NETにJavaのWeb Serviceを
投入させたりする予定はありません。」


だそうな。C#Javaの言語としての融合はなさそうで、相互運用の方向になりそうだ。誰が見てもJavaよかC#のほうが言語的に優れていることは明白で、Javaなんかなくなってくれたほうが有り難いんだが、いまさらどうもこうもならないのだろう。


.NETのIL(中間言語)のコードを吐くjavacとか出てくるんだろうか?とか思った人、それがVisual J#だってば。そんなわけで、長い間、微妙な立場にあったVisual J++だけど、Visual J#はWindowsアプリ開発用途として有力な選択肢じゃないかと思ったり。