増玉将棋


その昔、将棋で、自分は弱いのでハンデは欲しいけど相手に駒を落としてもらうのは嫌だというプライドの高い将軍様が、自分の8三の歩を落とし、「こっちが駒落としたから先手ね」と言って初手8七飛成でいきなり優勢という将棋をどっかで見たことがある。(出典ど忘れ)


「駒を落としたほうが優勢になる」という不思議な将棋だ。


では「駒を入れたほうが劣勢になる」ようなケースは無いだろうか?
と考えていたら突如ひらめいた。これだ。


5八にも玉を入れる。増玉将棋!
二つある玉のうち、どちらかの玉をとられたら負け。
当然増玉しているほうが不利。



しかし、二つある玉のうち、両方の玉をとられたら負け(取った玉は手駒としては使えない)というルールにすれば、増玉している側は玉の一つを金とか馬の代わり使えるので、増玉してるほうが有利。


前者を増玉将棋A、後者を増玉将棋Bと名付ける。


飛車落ちぐらいの手合いの人とやるなら、この増玉将棋が駒落ちより新鮮でいいかも知れん…。将棋好きの人は「2八玉」とか書いてある棋譜見たら、にやけてしまうことだろう。


よし、今年のお正月の身内でやる将棋大会は、この増玉将棋をしよう。たぶん増玉将棋A,Bともに左右、同じ側に玉を囲うのがいいような気がするんだけど地下鉄飛車とか嫌すぎる。