職場がぬるま湯でお困りのエンジニア諸氏へ

少し昔の話題になってしまうのだが、私がいま直面している問題とも関係があるので、まずは id:higepon:20041001 の話題から考えていく。


id:higeponさんは、現在のぬるま湯の職場に危機感を抱いている。自分の周りの人間の技術レベルが低い。もし、このままここに居たら、自分もどんどん技術者として落ちこぼれていきそうだ。もっと優秀な技術者に囲まれて、切磋琢磨したい。自分は、もっと自分に合った会社に移るべきじゃないか?と。


しかし、本当に優秀な技術者だけを集めた会社なんて存在するのだろうか?それは、よほど潤沢な資金のある一部の大手だけではないだろうか?(eg.GoogleやらIBMやら) 結局、私はそのとき、id:higeponさんの質問に以下のように答えた。


ゲーム業界ならば少数精鋭でやってるところはときどき見かけますけど、
それでもコード書く人間が理論的な背景まですべて理解している必要はないので
コードを書く末端部員の技術レベルって低くても十分なことが多いですから。
(技術レベルの低い人間のほうが給料は安くて済むという意味があるので)

私の会社も、技術レベルには結構ばらつきありますけど、それでもその人に
合わせた仕事があるから別にそこはそんなに問題とはならないですね。

まあ技術レベルという一元的な指標で表されるものでなく、実際は分野ごとに
得て不得手があるものです。そういったものを考慮しながらうまく人を配備する
のが上に立つ者の仕事、ということじゃないでしょうか。

いまでも、この考えかたは間違ってはいないと信じている。


しかし現実的にはこれを実践していくのはそう簡単な話でもない。
だから私は、このあと重大な判断ミスを何度も犯したのだ..。