あなたに似ているユーザーはちっともあなたに似ていない
twitterでは自分に似ているユーザーをフォローしないかとレコメンドされる。
この「似ている」とはどういうことなのか。
私のtwitterアカウントの場合、誰もフォローしていないのでおそらくフォロワーの集団が似ている人がレコメンドされている。
フォロワーの集団が似ているというのはどういうことか。
1) 共通のフォロワーの数が多い
2) 共通のフォロワーの割合が高い
1)は意味が明瞭だが、2)は少し定義するのが難しい。
Aさんのフォロワーのa[%]がBさんのフォロワーで、Bさんのフォロワーりb[%]がAさんのフォロワーだったとしよう。このとき共通のフォロワーの割合はどう定義すべきか。aなのかbなのか、a×bなのか、a + bなのか、min(a,b) (a,bの小さいほう)なのかmax(a,b) (a,bの大きいほう)なのか。様々な定義が考えられる。
Bさんは一人しかフォロワーがいないかも知れないが、この一人がAさんのフォロワーに含まれているとbは100%になってしまう。それをもって似ているとは言いがたい。このとき大きな値になってしまうような定義は駄目だ。つまり、a + bとかmax(a,b)とかは不適切で、それよりはmin(a,b)みたいな実装のほうが適切だ。
それでも、これより単に1)の方法でレコメンドするほうが優れていることが多い。FacebookのようなタイプのSNSだとつながりが大切なので共通の知人がたくさんいる人がレコメンドされたほうが嬉しいだろう。
twitterがどうやっているのかはよくわからないが、1)に近いような気がする。
すなわち、共通のフォロワーがたくさんいる人がレコメンドされる。(気がする)
共通のフォロワーがたくさんいるということは、相手のフォロワー数も相当多いはずで、自分と同じ趣味嗜好の、最多フォロワー数の人がレコメンドされることになる。
フォロワー数が多いということは、彼らは知名度が高く、輝かしい実績のあるその道のスペシャリストで、さらに言えば多くの場合、自分より高学歴、高収入で、「俺、生まれ変わったら猛烈に勉強してこんな人になりたい…」みたいな人が次々とレコメンドされる。
こ、、これが「あなたに似ているユーザー」!?
どんなブサイクでも絶世の美女に映る鏡みたいだ。
かと言って「似ている」の部分、どう書いてあるのが適切なのかは私にはよくわからないが。
そんなことを考えながら以下のツイートをしたのだが140文字だと言いたいことの1割も伝わらないな…。