クレジットカードの署名
クレジットカードで決済したときに署名を求められることは多々あるが、しかしクレジットカードをさきに返却したあとに署名を求められるのが普通だから実際は店員は署名の筆跡をクレジットカードの裏面の署名の筆跡と比較などしていないわけだ。
そして私は署名の筆跡を確認する店員に会ったことはなかった。そう先月までは。
先月、初めてクレジットカード裏面の筆跡と本当に一致しているかを確認する店員に出会った。某ファミレスのレジ係のチビ女である。
このチビ女、あろうことか、私が署名するまでクレジットカードを私に返さず、そして私の署名とクレジットカード裏面の署名とを念入りに比較していた。
それも、たかが千円にも満たない金額でだぞ…。私が盗んだクレジットカードで飲み食いするような男に見えるのか!(見えるのだろう…)
この店の他の店員にこんな扱いを受けたことはないので店の接客マニュアルに書いてあるわけではなく、このチビ女が勝手にやっていることなのは明白だ。
そもそも、盗んだ(拾った)クレジットカードなら、普通、まずもっと換金性の高い高額商品を買いに行くのではないのか。
どこの馬鹿が、盗んだ(拾った)クレジットカードでファミレスの食べ放題で小一時間かけてゆっくり飲み食いすると言うんだ。そんな悠長なことをしていたら、盗まれた人が盗難届けか紛失届けを出すだろ。食い終わってそんなカードで決済したらその場で逮捕されてしまうぞ!
ものの道理のわからぬチビ女め!
とか心のなかで罵りながらその場は去ったのだが、あれからずっとそのチビ女のことばかり考えている。あのチビ女のことが気になって気になって仕方がない。これってもしかして恋?