性転換教室

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性転換教室 (富士美コミックス)

今日は、先月発売になったエロ漫画の性転換教室 (富士美コミックス)を紹介しようと思う。


だいたいにして、私は表紙に全裸の女の子が描かれているようなエロ漫画で“当たり”に出会ったことがない。表紙で全裸にしてしまうと、もうそれ以上が無いというか、オードブルをすっ飛ばしていきなりメインディッシュだけ出てくるような、「なんか、この作者、わかってないなぁ」感がただよう。


この『性転換教室』の作者も、たぶん、そんなわかってない人の一人じゃないかと私は思う。


『性転換教室』ってタイトルからだと、「ある日、目が覚めたら、女の子になってた!」だとか、「女の子なのにち○こが生えちゃった」とか、「教室で男女の魂が入れ替わった」みたいな、TSもの(TS=transsexual)の定番ぐらいの内容かと思ってしまう。


でも、この漫画はそういうのとは全く異なる。


この漫画の第一話に高校の進路指導の希望調査票が出てくるのだが、その調査票は、普通の調査票とは少し違う。


「今後の進路志望」として「就職(内定・活動中) 進学(文系・理系)」とか書かれている次の項目に、「今後の性別希望 1.男性 2.女性」「4年次における転換指導について 1.希望する 2.希望しない」とある。


つまり、希望者が「(性)転換指導」という授業を受けて、そのあと、性転換のための授業をいくつかこなし、最終的に手術を受け、「(性別の)再選択」(性転換)が完了するという流れになっている。



1ページ目で「ち○こ生えちゃった」な漫画が多いなか、なんと、この漫画は性転換自体が最終的な目標なのだ。それも、当初軽い気持ちで性転換を希望していた生徒たちは、転換指導のなかで自分の認識が甘すぎたことに気づき「生理と出産があって、女性ってこんなに大変なのか」と思い知り、次々にドロップアウトして行く。最後まで残るのはほんの一握りの生徒だけだ。


あと、この物語では、その性転換する前から異性の服を来て慣れておきましょうみたいな展開になっていて(左図)、男が女の子の服を買いに行って、女の子の服に着替えて「おち○ち○、おっきくなっちゃった」的な展開もあるし、性転換する前に、気の早いお母さんが自分の息子に女ものの服や下着を送ってきて、それに着替えて「おち○ち○、おっきくなっちゃった」的な話もあるのだが、どちらかと言うとそっちはおまけレベルで、そういうTSものの定番を期待してる人にとってはやや物足りないかも知れない。


でも、ここまでリアルなTSものは他に類を見ない。また今後も他には出ないと私は思う。一言で言えば、設定がすごくリアルな、TSものの群像劇となっている。実写でドラマ化されてもおかしくないレベル。


この漫画の表紙はまったく内容を期待させないものだったけど、いい意味で裏切られた。私にとって、表紙に全裸の女の子が描かれているエロ漫画のなかで唯一の“当たり”だったと言えよう。