将棋のソフト指し問題


将棋倶楽部24でも、ソフト指し*1がときどき問題になる。特に近年、コンピュータ将棋の市販ソフトの棋力がプロレベルになりつつあるので、特に問題として大きい。


将棋倶楽部24のソフト指し判定は次の基準らしい。*2



2chのソフト指し関係のスレでこの「指し手の候補は2手」の意味を巡って議論になる。例えば、「人間の指し手がソフトが出す候補手2手のどちらかであるということか?」など。


まず、この意味をハッキリさせておこう。230 ≒ 10億であり、「10億局に1局」と書かれているこの「10億」と一致することから、次のような意味だと思われる。


・将棋である局面の指し手の候補はつねに2手。人間はそのどちらかをランダムで指す。


果たして、この仮定が正しいのだろうか。竜王戦などを市販の将棋ソフトで解析している人がよくいるのだが、たいてい指し手は7割以上一致する。8割以上一致していることも珍しくはない。


これは、将棋にそれほどの自由度は無いということなのかも知れない。


仮に8割一致している人が、「片側30手」がコンピュータの指し手と全く一致するのは(将棋倶楽部24の計算と同じ方法でやるなら)


1/(0.8)30 ≒ 807.8


807.8局に1局という計算になる。「10億局に1局以下」だなんてとんでもない。


しかしそもそもこの計算方法が正しいのかという問題はある。


ある人とソフトの指し手の一致率が8割だからと言って、その人はソフトの候補手を8割の確率でランダムに選ぶわけではなく、ソフトの候補手を全く思いつきもしていないこともある。



まあつまり…誰かいいソフト指し判定方法を考えてくれってことです。

*1:市販の将棋ソフトをこっそり使うこと。開発者が、席主公認のもと使うのとは意味が違う。

*2:24ソフト指し取締委員会
http://www.shogidojo.com/etc/softorii/index.htm