薬品まみれのはちみつレモン
はつみつレモンは至高のドリンクだ。風邪などで喉が痛いときにこれを少し飲むだけで喉の痛みが和らぐ。
はちみつだけでも喉にいいのに、レモンだけでも効き目があるのに、その両方が一体となって相乗効果を織り成すはちみつレモンは、まさに天才の発明品と呼ぶにふさわしい。私の頭のなかでは、ルネサンスの三大発明は、活版印刷術、羅針盤そしてはちみつレモンだと思っている。はちみつレモンがそんな時代に存在していたのかどうかは知らないが。
先日、風邪で喉を痛めてしまい、朦朧とした頭で、手探り状態で冷蔵庫にあったはちみつレモンを手に取り、一気に喉に流し込もうとしたのだが、口のなかに入れた瞬間、強烈な違和感があり、とても薬品くさく、間違いなくはちみつレモンとは違う異物であり、なんだこれ誰かが薬品か鼠の死体でも放り込んだのかと思う異臭が口の中いっぱいに広がり、速攻で吹き出した。
掲示板で「コーラー吹いたw」とか書いてあっても本当に吹き出している人は居ないと思うが、この時ばかりは本当に豪快にブハーッ!と吹き出した。マジで何らかの無差別テロに巻き込まれたのかと思った。これは一滴でも飲み込むと致死量に至るのではないかと思い水道でうがいを何度もした。
冷静になって改めてそのはちみつレモンのペットボトルを確認したのだが、はちみつレモンを手にしたつもりが、午後の紅茶を手にしていた。何のことはない。午後の紅茶を間違えて飲んだだけであった。